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【網羅版】Maison Margielaのデニム一覧丨スリットモデル、インサイドアウトなど
メゾン マルジェラ(Maison Margiela)とは?
常識に捉われず、確かなテーラーリングで多くの人を惹きつけ影響を与え続けるメゾン マルジェラ(Maison Margiela)。
インタビューへの回答もファックスで行うほどメディアには姿を表さず、謎の多いデザイナーによるブランドにも関わらず、ブランド設立から34年経った今も、男女共に幅広い年齢層から伝説的な人気を博しています。
メゾンマルジェラはオートクチュールをはじめプレタポルテ、アクセサリー、レザーグッズや靴、フレグランスまで、幅広いラインを展開しています。国内の実店舗は28箇所、セレクトショップ等の取扱店は232箇所です(2022年8月現在)。
今やトレードマークとなっている、タグに縫い付けられたホワイトステッチをはじめ、中でも足袋ブーツや足袋シューズと呼ばれる「Tabi(タビ)」はファッション感度が高い方ならば一度は憧れたであろう、メゾンマルジェラを代表する永遠の名品と言えますが、今日はマルジェラの歴史を振り返りながら「デニム」にスポットを当ててご紹介したいと思います。
ブランド創業者Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)はベルギーで生まれ、 名門アントワープ王立芸術アカデミーのファッション科卒業生であり、アントワープ6(アントワープの6人)と呼ばれ、90年代における世界最高峰のデザイナーの1人を呼ばれるようになった人物です。アントワープ6にはあのDries Van Noten(ドリス・ヴァン・ノッテン)も含まれ、錚々たるメンバーが輩出された美術学校だったのだと伺えます。
メゾンマルジェラがビジネスパートナーであったJenny Meirens(ジェニー・メイレンス)と共にMaison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)と名付けてブランドをスタートさせたのは1988年のこと。その翌年のパリ・プレタポルテ・コレクションで発表したデビューショーでは、当時ではあり得なかった「体型も様々なランウェイを歩いたことのない素人のモデルの起用」、「顔を布やウィッグで覆う」など、これまでの常識を型破りな発想で覆し、彼のスタイルは「脱構築」、「デストロイ・コレクション」と呼ばれ、多くの人に衝撃を与えました。
メゾンマルジェラのデニムもまた、「反モード」を掲げるデザイナーチームの思いが色濃く出された斬新なデザインが殆ど。
数々のコレクションの発表を経て徐々に表舞台から姿を一切現さなくなり、ブランド創立20周年を迎えた2008年を最後に彼は引退しています。
後任のJohn Galliano(ジョン・ガリアーノ)とブランドの改名
その後、GIVENCHY(ジバンシィ)やクリスチャンディオール(Christian Dior)の元デザイナーJohn Galliano(ジョン・ガリアーノ)がクリエイティブ・ディレクターに就任。2015年1月にブランド名が「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」に改名されました。
メゾンマルジェラの生産国は?
イタリア製がほとんどですが、他にはフランスやチュニジア製があります。基本的に、10番のラインの初期に作られた一部、アーティザナルはフランス製だそうで、定番アイテムである首元の手書きプリントがポイントのエイズTシャツはチュニジア製となっています。
カレンダータグの番号の意味
デニムも含め、メゾンマルジェラから正式なメンズラインが発表されたのは1998〜1999年のこと。この発表がきっかけで、0~23までの数字が明記された通称「カレンダータグ」が誕生しました。
メゾンマルジェラのカレンダータグの見方
中でも0 10はメゾンマルジェラ自身最も気に入っていたラインなのだそう。
人形が着ている服をそのまま人間サイズへと拡大されたデザインが特徴がユニークな「ドール期」、服を裏返したように縫製が表に来るデザインのインサイドアウト期、最も製作に時間を要するアイテムを展開している「0」と「0 10」を冠する「アーティザナル」と呼ばれる解体再構築ラインなどからも、数々のデニムが生み出されてきました。
2012年にはファストファッションブランドH&Mとのコラボレーションによりこれまでのメゾンマルジェラの名作をかなり忠実に復刻させたコレクションも、発売当時から現在に至るまで未だに古着店でも高額で扱われるほどの人気ですので、そちらも併せてご紹介いたします。
メゾンマルジェラのデニム:ブルー スリット ジーンズ
左右にスリットの入ったハイウエストデニム。タイトなウエストからストレートのレッグはボリュームがあります。
マルジェラのデニムの中でも特に人気のある印象です。
着古したような色落ち加工、スリットのラフな切り口によりほつれたようなデザインと隙間からのぞく太腿の肌見せがクール。
margiela_6
https://www.buyma.com/item/60067491/
メゾンマルジェラのデニム:MAISON MARTIN MARGIELA ARTISANAL インサイドアウト デニム
ヴィンテージのリーバイスからマルタンマルジェラにより再構築されたデニム。裏返されたフライ部分が特徴です。
メゾンマルジェラのデニム:MAISON MARTIN MARGIELA ARTISANAL ピンク ペイント ジーンズ
ヴィンテージのリーバイスからマルタンマルジェラにより再構築されたデニム。ライトピンクのペイントにより光沢を生み出しています。ペンキがひび割れて剥げていくことで生地の色がだんだん見えてくることで味になる点が魅力。
メゾンマルジェラのデニム:2000年秋冬コレクションのオーバーサイズ デニム パンツ
当時のトレンドに反したワイドなシルエット。
メゾンマルジェラのデニム:オーバーサイズデニム
2000年秋冬に発表されたオーバーサイズのラインからはこちら。
H&Mのコラボアイテム(上記デニムの復刻)
メゾンマルジェラのデニム:インサイドアウトジーンズ
2005年春夏に発表されたインサイドアウトラインのデニム。裏返したことによる味が魅力です。
メゾンマルジェラのデニム:5 pockets JEANS
2021年に誕生した新たなライン「アイコンズ」からの5ポケットデニムパンツ。ストレートシルエットのベーシックなデザイン。
メゾンマルジェラのデニム:VINTAGE WASH 5 pockets JEANS
洗いが掛かり、程よく柔らかみもあるコットン100%のデニム生地のリアルなヴィンテージ加工が施された5ポケットデニムパンツ。
メゾンマルジェラのデニム:remake denim
アーティザナルラインの解体されたデニムのパーツを組み合わせたユニークな一本。ベルとループのずらした裾部分に描かれた文字など、マルジェラのメッセージが至るところから伝わってきます。
メゾンマルジェラのデニム:Spliced jeans
立体的な動きのあるデザインのデニム。
裾の長さやカラーを変えながら再構築された存在感のあるデニムです。
ボトムスの存在感は強いですが、トップスを選ばず何とでも相性良くコーディネートが決まりそう。
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メゾンマルジェラ以外のデニムブランドも見てみたい方はこちらの記事をどうぞ
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