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清潔感に繋がる白Tシャツの黄ばみ問題。重曹や酵素入り食器用洗剤で徹底対策!
白い服は黄ばむ。それは当たり前で仕方のないことだと受け入れてしまっていませんか。
しかし、黄ばむ原因を知り、クリーニングに出す前に自宅でもきちんとコツ・ポイントを押さえ、適切な洗い方をすれば黄ばみの不安から一気に解放されることができます。
「黄ばみの原因」「重曹を使った黄ばみ対策と予防」「Tシャツの寿命」を知り、黄ばみに悩まされずにストレス無く白Tを楽しみましょう。
Tシャツが黄ばむ原因
なぜTシャツは黄ばむ?
季節を通して最も黄ばみやすいのはやはり首回りや脇ですが、これは「汗をかくことで分泌される皮脂が酸化することによって現れる現象」です。
そもそも皮脂とは皮脂腺から分泌され、皮膚などの体の表面が乾燥してしまうのを防ぐための働きをしています。成分は主に脂と角質の成分である水溶性のたんぱく質です。
これが体と服が擦れることにより繊維の間に詰まり、空気に触れて酸化し、黄ばみとなります。
他にも黄ばみの原因はいくつか挙げられますが、特に気をつけたいのが日焼け止めと制汗剤です。
今では季節に関わらず推奨されている日焼け止め、汗対策に役立つ制汗剤。どちらも日常的に使用するアイテムですが、これらに含まれる紫外線吸収剤などの成分が通常の洗濯方法では落ち切らずに残留し、反応して黄ばんでしまうのです。
Tシャツは肌着を着用せず素肌に直接着ることも多いため、他のアイテムと比べても黄ばみやすいアイテムです。
特にTシャツの素材には綿を使用していることがほとんどです。綿は化学繊維と比べて吸湿性、吸水性が高く、汗を瞬時に吸収するため着心地はとても良いのですが、皮脂を溜め込んでしまう性質があり、これも黄ばみやすい原因となります。
重曹を使った黄ばみ対策と予防
重曹は「重炭酸曹達」の略で、炭酸水素ナトリウムです。
水に溶ける弱いアルカリ性の白い粉末状のもので、主な特徴は天然のミネラル成分のため人体に無害で、小さなお子さんがいる方でも安心して使用できるでしょう。
トップから出ているSUPER NANOXのような黄ばみ、黒ずみ、泥等の汚れに特化した洗剤も存在するのですが、重曹は実は安価で、安全に使用でき、スーパーやホームセンターなどで購入が可能なので、漂白剤を切らしてしまった際にも役に立つ便利で身近なアイテムです。
重曹を使った黄ばみ「対策」
落ちきらない汚れを少しでも減らして蓄積させないようにするために、重曹は効果的です。
重曹は水に溶けると弱いアルカリ性になり、加熱すると分解して炭酸ガスを発生させます。
黄ばみの原因である皮脂は弱い酸性であるため、重曹のアルカリ性と中和(※乳化)して汚れが浮き上がります。加熱し発生された炭酸ガスによって、繊維の奥にある皮脂汚れを追い出してくれます。さらには消臭・殺菌効果もあります。
ここで忘れてはいけないことが、重曹を使うときには必ず「お湯(約40℃)」を使用することです。
重曹は過熱されることで炭酸ガスを発生させるので、水だけで使用しては効果が半減してしまいます。
しかしお湯の温度が高すぎると、逆に皮脂のたんぱく質が固まってしまうので注意です。
※乳化・・・水と油が均一に混ざり合う現象(本編では中和≒乳化として扱います)
それでは重曹を使用した黄ばみの落とし方についてご紹介しましょう。
【対策①】いつもの洗濯に/重曹を直接洗濯機で使う
その日の汚れはその日のうちに。重曹の使い方手順は、下記の通りです。
1 お風呂の残り湯(約40℃)を使用する
2 通常通りの洗剤と重曹を入れる
3 通常通りのコースで洗濯機を回す
簡単に毎日の洗濯に取り入れられます。白い服を洗う時はなるべくこちらの方法で。
皮脂汚れが蓄積してしまう前に黄ばみ色素の根源を落としてしまいましょう。
いつもの洗剤と重曹を併用するだけなので手間いらずです。
【対策②】気になり始めた黄ばみに/重曹で浸け置き
黄ばみが少しでも気になり始めたらすぐに浸け置き対策をしましょう。
1 洗面器に約40℃のお湯を用意
2 重曹を適量溶かす
3 1時間程度浸け置きしてから洗濯機に入れる
4 通常通りの洗剤・コースで洗濯する
ポットなどでお湯を沸かして40℃程度のお湯を作ります。
お風呂の残り湯がある場合は、それでも構いません。なるべくお湯の温度が下がらないように浴槽の中に桶を入れて蓋をするなど工夫するようにしましょう。
【対策③】頑固な黄ばみに/重曹でこすり洗い
定着してしまった頑固な黄ばみにはペーストで擦り洗いが効果的です。
1 重曹と食器用中性洗剤を数滴垂らした水を3:1の割合で混ぜてペーストを作る
2 黄ばみ部分にペーストをたっぷり塗りこむ
3 歯ブラシなどで優しく小刻みに擦る
4 30分以上放置してから洗濯機に入れる
5 お湯(約40℃)を使い、通常通りの洗剤・コースで洗濯する
重曹の弱アルカリ性は、皮脂の弱酸性を中和させる効果がありますが、油そのものを分解する力ではありません。食器用中性洗剤は油を分解するので、中和させきれなかった油汚れにとても効果的です。
擦りすぎると服を傷めてしまうので、力加減を調整することと、同じ服を頻繁にやらないように注意しましょう。
※必ずご使用の洗濯機で重曹が使用できるか、服の洗濯表示を確認してからご使用ください
それでも落ちなければ、過酸化ナトリウム(100円均一で入手可能)、食器用洗剤、水を同比率で混ぜたペーストを黄ばみ部分にのせ、上からスチームアイロンを当てる方法がかなり強力ですので、材料を用意することができれば試してみてもいいかもしれません。
重曹を使った黄ばみ「予防」
洗濯では皮脂が服に付いてしまった後の対策でしたが、実は、重曹をスプレーとして服を着る前に吹き付けておくだけで皮脂を服に付けにくくする予防にも使えます。Tシャツだけでなく、黄ばみやすいワイシャツにも使える方法なので是非取り入れたいですよね。
汗をかいて発生した皮脂に対して、あらかじめ服にスタンバイしている重曹が汗の水分と体温とで効果を発揮し、繊維の奥に潜り込む前に中和してくれます。天然由来の成分なので、直接皮膚に着いても安心です。
また、着用した後でも毎回の洗濯が難しい服に重曹スプレーを吹き付けておくことによって、ある程度皮脂を中和してくれるのと消臭効果があります。
【重曹スプレー】
材料・・・スプレーボトル、水100ml、重曹小さじ1杯
※全ての方に安全と保証できませんので、必ずご自身で安全か確認してからご使用ください。
重曹を使った洗濯のメリット・デメリット
上記では重曹の特徴を活かした洗濯方法をご紹介しましたが、重曹も万能ではありません。
例えば黄ばみではなく、例えば油汚れ(食べ物、ボールペン、化粧品、血液など)には
・乾いたタオルを敷き、蛍光剤の入っていない液体洗剤とエタノールを2:1の比率で混ぜたものを吹き掛け、歯ブラシでなじませて上から叩き、約40℃のお湯ですすぐ
・乾いたタオルを敷き、クレンジングオイルを歯ブラシで擦らずに上からトントンと叩き、約40℃のお湯ですすぐ
上記のような方法が適しています。
重曹の使い方、その特徴をよく把握しておくことで、効率よく効果的に使用しましょう。
メリット
・天然由来で体にも環境にも良い
・無臭
・殺菌・消臭効果
・洗濯槽の掃除にもなり一石二鳥
・お風呂場やキッチンの掃除など洗濯以外にも活用方法がある
・コストパフォーマンスが良い
・衣類等、食べこぼしのシミ抜きにも使える
※簡単なシミ抜きの方法
- 重曹と水と2:1の比率で混ぜた”重曹ペースト”を作る
- 作った重曹ペースト、ワイドハイターなど液体タイプの酸素系漂白剤の順にシミ部分につけて優しく揉み込む
- 10分ほど放置し、普段通りに洗濯する
塩素系漂白剤を使用すると日焼け止め等の油分に反応して、赤く染まってしまう場合があるので注意しましょう。
デメリット
・お湯を使わないと効果が半減
・油汚れに強いとは言えない
・色柄物に使用すると色落ちすることがある
・デリケートな素材には不向き
・使用できない洗濯機もある
酵素入り食器用洗剤を使った黄ばみ対策
酵素入り食器用洗剤でも黄ばみはとれる
重曹以外で特にオススメしたいのが食器用洗剤です。ポイントは「酵素入り」であること。
酵素入りの食器用洗剤は
ライオンから出ているCHARMY Magica 酵素+(プラス)が薬局やスーパーでも手に入りやすく安価です。
【3ステップ】酵素入り食器用洗剤を使った白Tシャツの黄ばみの落とし方
【用意するもの】桶(洗面器)、酵素入り食器用洗剤、水、熱湯(60度)
1.桶に酵素入り食器用洗剤:水=1:4の割合で希釈液を作る
2. 希釈液が入った桶にTシャツを入れ、黄ばみ部分を中心に全体をもみ洗いする
3. 桶に60度の熱湯をそそいで1時間放置する
あとはいつも通り洗濯(洗濯〜脱水まで)をして、完了です。
重曹だけでなく、こちらの方法もかなり有効ですので、よろしければお試しください。
なお、60度のお湯を温度計なしで作る場合は沸騰した熱湯と同量か少し少なめの水道水を混ぜるとおおよそ60度のお湯をつくることができます。この「60度」がポイントで、酵素の力を十分に発揮する温度のため、ここは黄ばみを取るために手間をかけるようにしましょう。
Tシャツの寿命
Tシャツの黄ばみ対策についてご紹介しました。しかし、残念ながらどれだけ丁寧に手入れをし大切に着ても、洋服には寿命があるのも事実です。
寿命には一概に、何年着たら、何回着たら、といった定数はありません。お手入れの方法や、着用方法、着用回数など複合的に要因が重なり、寿命に響きます。
ここでいう寿命とは、ボロボロになり穴が空いてしまうまで着潰すといった事ではなく「大人のファッションとして上品に着こなせなくなる」ことです。
一つの服を長く大切に着ることは環境にもお財布にもとても良い事です。
しかし、ファッションとしての概念から考えると、どんな服にも平均的な使用期間があり、寿命があります。
黄ばみや襟ぐりのたるみ、洗濯や着用による生地の歪み、生地の毛羽立ちなどにより、新品の時より明らかに見劣りするようになったら買い替えを検討しましょう。
寿命が来てしまった服は部屋着や寝巻きとして着たり、ハサミで適度な大きさにして雑巾として年末の大掃除にも使えます。ぜひ有効活用しましょう。
Tシャツの寿命を少しでも長持ちさせるためには
・洋服同士やカバンなどとの摩擦を極力減らす
・一度着用したら数日間隔を空けて生地を休ませる
・裏返しで洗濯ネットに入れて洗う
・乾燥機を使わない
・型崩れしないように干し方、たたみ方に注意する
そして何と言っても一番重要なのが、
・良質な素材、優れた縫製技術の”良質なTシャツ”を買う
という事です。
安価なこだわりのないTシャツと良質なTシャツとを同じように取り扱った場合、良質なTシャツの方が寿命が長くなるのは明確です。
素材が良いと洗濯に強い、摩擦に強い。そして縫製技術が良いとヨレにくく型崩れしにくいためです。
良質なTシャツは他のTシャツに比べて多少お値段もするかもしれません。
しかし、数千円程度の差で寿命が圧倒的に長くなるので、大人であればこちらを選ぶ方がクレバーです。
耐久性はもちろん、光沢や厚みなど見た目の生地感の違いも歴然としています。
良質なものを綺麗に着てこそ大人のファッションと言えるでしょう。
終わりに
Tシャツの黄ばみは重曹を使用することにより、白さを取り戻したり、黄ばむ前に予防することもできます。
この知識があるのとないのとでは、大幅に着用できる回数が変わってきます。
しかしTシャツには平均的な寿命があり、黄ばみ以外の要因でも様々なダメージを受けています。
丁寧なお手入れで綺麗に長く着用することの大切さはもちろんですが、ある程度で見切りをつけて新しいTシャツに買い換えるという選択肢もとても重要です。
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