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シューキーパーで始める革靴のお手軽メンテナンス

https://www.shoe-repair.net/
“お洒落は足元から”という言葉があります。靴は履く人を映す鏡。靴にはその人の生活や几帳面さが表れると言われています。
そんなお洒落の基本かつ重要アイテム”靴”。皆さんは日頃からきちんとしたお手入れをされていますか。
靴のお手入れに欠かせないアイテムが”シューキーパー”です。
「シューキーパーなんて、高級革靴に使う物、自分の靴には必要ない」と思ったあなた。
靴にとってのシューキーパーは、服にとってのハンガー、必要不可欠な存在です。
あなたの大切な靴にもシューキーパーを使い、靴を綺麗かつ清潔に保つ習慣を始めましょう。
シューキーパーを使うメリット
1日中履いて型崩れした靴の形を整える
シューキーパーには靴の形状を維持する効果があります。
靴は歩くたびに屈曲するため、反り返りによる型崩れやシワが発生するもの。
ブラシやクリームでピカピカに手入れをしていても、形が崩れた靴では意味がありません。
崩れた形を”元の状態”に戻してあげることで、靴の劣化は最小限に抑えることが出来ます。
靴のシワを伸ばすのでお手入れがしやすい
革靴にクリームを塗るあるいはブラッシングをする際、重要なポイントは”靴全体を隈なく”ケアすることです。
特にクリームを塗る際には、革靴の”シワ”を伸ばした状態で溝まで均一にクリームを塗らなければ意味がありません。溝にクリームが濡れていないと、その部分から乾燥し、ひび割れが起きる原因となります。
せっかく時間をかけるなら、シューキーパーを使いより効果的で効率的なお手入れ方法を実践しましょう。
木製シューキーパーは靴のムレ・臭いを解消
木製シューキーパーは、靴の中にこもった湿気を吸収する効果があります。
朝から晩まで履き続けた革靴の、嫌な臭いやムレもシューキーパーで解消することが可能です。
シューキーパーの素材
シューキーパーの素材は大きく分けて木製とプラスチック製の2種類です。
木製
使用シーン:日常使い
メリット:
・靴の中の抗菌・湿気吸収
・靴の形状維持
デメリット:
・プラスチック製に比べ重い、価格が高い
(1)抗菌・吸湿効果
木製シューキーパーの特徴は靴の中の抗菌・吸湿効果があることです。
ビジネスシーンで着用する機会の多い”革靴”。
朝から晩まで履き続けた革靴は、汗と湿気で嫌なニオイが気になりますよね。
木製シューキーパーは、靴の中にこもった湿気を吸収する効果があります。靴の中のじめじめした環境が改善されることで、カビの発生や、雑菌の繁殖による臭いを抑えることができるのです。
(2)木の種類
シューキーパーに使われる木の種類は様々あります。木の種類に関わらず”形状維持”と”吸湿”の2つの効果はかわりませんが、最もおすすめは『ムク仕上げのシダー製シューキーパー』です。
シダーウッドには、抗菌・殺菌・消臭効果があるため、革靴の気になる臭い取りには最適と言えます。
その他の木の種類については以下の通りです。
【ブナ】
○ 湿気を吸収しても変形しにくい。固く頑丈なため長年使用できる。
× 重い。価格が高い。
【カバ】
○ 価格が安い。
× 時間と共に黒ずんでしまうことがある。
【カエデ】
○ 肌触りが良い。頑丈な割に重くない。
× 価格が高い。
全ての木製シューキーパーに共通して言えることは、必ずニスの塗られていない”ムク仕上げ”を選ぶことです。
木製シューキーパーの中には、ニスが塗られているものがあります。
光沢のある艶々とした見た目は高級感があり、お気に入りの革靴に合わせてつい購入したくなるものです。
しかし、ニスが塗られた木製シューキーパーはこれまでご紹介してきた木製特有の”吸湿効果”がほぼゼロに近いと言われています。
木製シューキーパーは必ず”ムク仕上げ”を選び木製本来の効能を十分に発揮させましょう。
プラスチック製
使用シーン:出張・旅行等持ち運び用
メリット:
・靴の形状維持
・木製に比べ軽い、価格が安い
デメリット:
・木製に比べ形状維持力が弱い
・テンションが弱くシワが伸び切らない
・吸湿効果がない
プラスチック製シューキーパーのメリットは木製シューキーパーと比べ安価で、とても軽いことです。
軽量のため、出張や旅行等”持ち運び用”として使用するのがおすすめです。
木製シューキーパーにある吸湿効果や抗菌・殺菌・消臭効果はありません。
そのため、靴の中が完全に乾燥していない状態でプラスチック製のシューキーパーを入れてしまうと、靴の中が蒸れて雑菌が繁殖する原因となります。
プラスチック製シューキーパーは、靴の中が乾き切った状態で使用するよう心掛けましょう。
乾き切った状態か自信のない方は”除湿剤(シュードライ)”をつま先部分や、シューキーパーと靴の隙間部分に入れるのもおすすめです。
シューキーパーの形状
シューキーパーには大きく分けてで”バネ式”と”ネジ式”の2種類の形状があります。
バネ式
一般的に見かける機会の多いタイプがバネ式です。
ヘッドパーツとヒールパーツの接続部分がバネになっているものをバネ式と呼びます。
バネ式の中にも、”簡易スプリング” “シングルチューブ” “ダブルチューブ”と種類分けされます。
バネ式:簡易スプリング
簡易スプリングは長期保管の使用NG!お手入れなどの一時的な使用におすすめ

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メリット:
・安価で購入しやすい
・軽い
デメリット:
・スプリングが強いため長期使用すると靴が伸びる
スプリング式シューキーパーは、かかと部分が棒状になっているのが特徴です。
安価なため最も多く使用されているシューキーパーがこの”スプリング式”になります。
スプリング式シューキーパーの注意点は”長期使用には不向きである”ということです。
「とりあえずシューキーパーを入れておけば靴がきれいな形に保てる!」と勘違いし、手頃な”スプリング式”のシューキーパーを靴の中に入れたままにしている人が多くいます。
しかし、この使い方は逆効果。スプリング式のシューキーパーは、スプリングが強く、靴にかかるテンションも強いので長期使用には向きません。
入れたままにすることで、靴の甲が伸び切ってしまい、逆に型崩れの原因となることも。
軽量でテンションの強いスプリング式は、お手入れの補助グッズとしてスポット使用がおすすめです。
強いスプリングでシワを一時的にしっかりと伸ばすことが出来るので、クリーム等を隈なく塗ることができます。
バネ式:シングルチューブ・ツインチューブ
長期保管にもおすすめ!本格的なシューキーパーを選ぶならツインチューブを
シングルチューブ・ツインチューブは、スプリング式に比べかかと部分が大きいのが特徴です。
テンションを分散できる構造は長期保管に向いています。
ヘッドパーツとヒールパーツをつなぐバネの本数によって種類分けされます。
- シングルチューブ
〈初心者向け〉

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メリット:
・スプリング式に比べかかと部分が大きくテンションを分散できるので長期保管に使用出来る
デメリット:
・ツインチューブに比べるとフィッティングが弱い
・サイズ展開が少ない(S・M・L)
- ツインチューブ
〈本格的なシューキーパーを探す方向け〉

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メリット:
・かかと・甲共に靴にフィットする作りで靴をしっかりサポートできる
・サイズ展開が豊富(インチ刻み)で自分のサイズに合ったものを選べる
デメリット:
・価格が高い
より本格的なシューキーパーを選ぶならツインチューブがおすすめです。
ただし、シングルチューブでも長期保管や靴の形状維持には十分対応可能ですので、予算や靴のグレードに合わせて使い分けると良いでしょう。
ネジ式
〈中級者以上・靴好きの方向け〉

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ヘッドパーツとヒールパーツの接続部分がネジになっているものをネジ式と呼びます。
バネ式と違い細かくテンションを調整ができることが特徴です。
靴をより繊細に扱いたい”靴好きの人”には是非おすすめしたいシューツリーです。
メリット:
・サイズの微調整が出来るので常にピッタリの状態を保てる
・テンションが弱めなので柔らかい靴にも使える
デメリット:
スプリング式に比べシワ伸ばしの効果は弱くなる
おすすめシューキーパー
☆バネ式・シングルチューブ部門
木製シューキーパー初心者にもおすすめ
Collonil(コロニル)アロマティックシダーシューツリー

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メーカー小売希望価格¥4,200+税/Collonil
・ブランドシューキーパーとしては手頃な価格
・ムク仕上げのシダー製で高い吸湿性と防臭効果
・シングルチューブでテンションが強すぎず、装着する靴を選ばず使える
☆バネ式・ツインチューブ部門
守備範囲の広い万能キーパー
Sleipnir(スレイプニル)シダーシューツリー トラディショナルモデル

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メーカー小売希望価格/Sleipnir
・現代人の足に合ったやや細身の形状でどんな靴にもフィットしやすい
・ツインチューブタイプで靴全体をしっかりサポート
・ムク仕上げのシダー製で高い吸湿性と防臭効果
☆ネジ式部門
パリ発老舗シューキーパー専業ブランド
LCA(コルドヌリ・アングレーズ)シューツリー EMFA85CH

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メーカー小売希望価格¥14,850/LCA
・1885年創業シューキーパー専業ブランド
・革に負担を掛けないよう考え抜かれた構造で靴を繊細に扱う革靴愛好家からも絶大な信頼
・耐久性の高いブナ材を使用
シューキーパーで大人の嗜み”足元メンテナンス”始めてみては
常に整った靴を履くために、手入れをすることは大人男子の嗜みです。
シューキーパーを取り入れた生活で、足元から”素敵な大人男子”へとグレードアップしてみてはいかがでしょうか。
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