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ポリエステルは特に注意!毛玉ができやすい洋服と、その原因について徹底解説

Category 2021/07/28

お気に入りの洋服は、長く綺麗に使いたいもの。

しかし、ある日ふと気が付くと、洋服に毛玉が…。

 

できてしまったものは仕方がないと思い、手で取ったり、毛玉取り機で切り取ったりしている方も多いかと思いますが、ちょっと待ってください。

それ、洋服の寿命を短くしてしまっているかもしれませんよ。

そこで今回は、洋服にできてしまいがちな毛玉について、できやすい素材とその原因、対処方法について説明していきたと思います。

毛玉とは?

毛玉というと、衣服に「付く」イメージが強いですよね。

しかし実際は、ホコリや汚れのように衣服に外側から付着するものではなく、洋服の繊維そのものが変質したものなんです。

毛玉のできる原因

そんな毛玉の主な発生原因は「摩擦」にあります。

洋服に用いられる布地は、素材を問わず複数の繊維が織り合わされることで出来上がっています。

それら繊維は、織られた時点ではそれぞれに同じ方向を向いており、絡まることはありません。櫛で整えられた髪の毛のようなイメージです。

 

しかし、生地に摩擦が加えられると、繊維の端の部分が毛羽立ち、1つひとつが別々の方向を向きます。

そこに更に摩擦が加えられることで、繊維の一本一本が複雑に絡まり合います。その結果生まれるのが「毛玉」です。寝ぐせなどで絡まった髪の毛と同じような状態です。

 

洋服の繊維は一本一本が髪の毛の比ではないくらい微細なので、一度絡まったら元に戻すのは至難の業。そのため、一度できてしまった毛玉を修復することはできません。

かといって、毛玉はもともと洋服の繊維の一部です。それを刈り取ったりむしり取ったりするのは、洋服の生地を削り取るようなものなので、注意が必要です。

毛玉のできやすい箇所

先述した通り、毛玉のできる主な原因は摩擦にあります。

そのため、洋服のよく擦れる部分は、特に毛玉が発生しやすい傾向にあります。

中でも注意したいのが、袖と脇。

 

これらの部分は毛玉が発生しやすいわりに、なかなか自分では気づきにくい箇所です。

気づかぬうちに毛玉ができていないか、定期的にチェックするようにしましょう。

毛玉ができやすい素材と、その理由

特に毛玉ができやすい素材

ポリエステル・レーヨン・アクリル・カシミヤ・アンゴラ

このうち、カシミヤやアンゴラなどのウール素材は、動物の毛から取られた天然繊維です。もとが動物の毛であるため繊維自体にそれほど強度が無く、絡まったとしても自然と解れるか、絡まり切る前に摩擦によって抜け落ちることで、大きな毛玉になることは少ない傾向にあります。

一方、ポリエステル・レーヨン・アクリルは、石油などの原料から人工的に作られた繊維素材です。これらの人工繊維は、天然繊維に比べると強度が高く、摩擦などにも強いのが特徴です。

そのため、摩擦が起きても繊維が脱落することなく生地の表面に留まり、それらが複雑に絡まり合うことで大きな毛玉を形成してしまうことが多く見られます。

このことから、ポリエステル・レーヨン・アクリルなどの人工繊維が使われた洋服の場合、毛玉の発生は避けては通れません。

特に、ポリエステルはTシャツからアウター、パンツに至るまで幅広く使われる素材です。

コットンなどと混紡されていることも多いので注意が必要です。

毛玉ができにくい素材

綿(コットン)・麻(リネン)・絹(シルク)

天然素材の中でも、動物の毛をそのまま使うカシミヤやアンゴラと違って、植物由来のコットンやリネン、蚕の繭糸から作られるシルクの3種類は、摩擦にも強く、繊維が複雑に絡まることも少ないので、毛玉ができにくい傾向にあります。

カシミヤやアンゴラも毛玉が定着しにくかったことを考えれば、人工繊維よりも天然繊維の方が、毛玉ができにくいといって良いでしょう。

毛玉に悩まされたくない場合には、これらの天然素材が使われた製品を選ぶと良さそうです。

毛玉ができてしまった場合の対処方法

対処法① そのままにしておく

先述したように、毛玉は繊維が複雑に絡まり合うことによって生まれます。つまり、除去すればするほど、繊維そのものを削り取っていることとなり、その分だけ洋服の寿命を縮めることになります。

そのため、洋服の寿命を延ばすという観点から言えば、毛玉は除去せずにそのままに放置しておくのが一番だと言えます。

 

しかし、多少の毛玉であれば良いものの、あまりにも多かったり大きかったりした場合、そのままではみすぼらしくなってしまいます。

毛玉が原因で洋服の見た目が損なわれてしまっては、寿命を延ばしたところで意味がありません。そのため、以下のいずれかの方法で毛玉を除去する必要が出てきます。

対処法② 毛玉取り機を使う

市販されている毛玉取り機を使うことで、洋服の毛玉を手軽に取ることができます。

しかし、毛玉は洋服の繊維が絡まって発生したものなので、それを刈り取るというのは、繊維そのものを削り取ることにほかならず、生地が痩せ、洋服の寿命が短くなってしまいます。

長く付き合いたい洋服の場合には、なるべく毛玉取り機は使わないようにしましょう。

対処法③ 手で毛玉をむしり取る

毛玉があると、カサブタを剥がすかのように手でむしり取りたくなってしまうもの。

でも、これは絶対厳禁です。

 

毛玉を手で引っ張ることで、毛玉に繋がった繊維も生地から引っ張り出されてしまい、その部分だけ生地が薄くなってしまったり、場合によっては穴が空いてしまったりすることも。

毛玉を手でむしり取る行為は、毛玉取り機を使う何倍ものダメージを生地へ与えます。

決して行わないようにしましょう。

対処法④ ハサミで毛玉を切り取る

洋服へのダメージを考慮すると、少々面倒ではありますが、毛玉は1つひとつハサミで除去するのがオススメです。

その際、毛玉を手で引っ張ってしまうと繊維も引っ張り出てきてしまい、生地痩せの原因になってしまいます。

専用のハサミを使うなどして、慎重かつ丁寧に除去するようにしましょう。

毛玉ができないようにするには

毛玉ができてしまった場合、それを除去するためには、洋服へのダメージは避けられません。

そのため、洋服と長く付き合うためには、いかに毛玉を発生させないかが重要となってきます。

ということで最後に、毛玉を発生させないための注意点について確認しておきましょう。

①毛玉のできにくい素材を選ぶ

毛玉に悩まされないためには、そもそも毛玉のできにくい素材を選ぶのが一番。

先述の通り、ポリエステルなどの人工繊維に比べて、コットンなどの天然繊維は毛玉ができにくいです。

洋服を買う際には、製品表示タグを確認し、使われている素材をチェックするようにしましょう。

②着用後はブラシをかける

毛玉の原因は、摩擦によって繊維の方向がバラバラになってしまうことでした。

洋服ブラシをかけることで、髪に櫛をかけるように、着用によって乱れた繊維の方向を一方向に正すことができます。

また、ブラシをかけることには、ホコリなどの付着物を落とせるというメリットもあります。

多少面倒でも、お気に入りの洋服は、着用後にブラシがけをすることを習慣づけるようにしましょう。

③連続での着用を避ける

袖や脇などの摩擦を受けやすい部分は、毎日繰り返し着用することで、摩擦ダメージが蓄積されていき、結果として毛玉ができやすくなってしまいます。

一度着た洋服は中一日休ませるなどして、連続で着用しないように注意しましょう。

まとめ

コットンなどの天然素材に比べ、ポリエステルを代表とする人工素材は毛玉ができやすい傾向にあります。

毛玉ができないようにするに越したことはありませんが、もしできてしまった場合でも、洋服へのダメージを最小限にすることが大切です。

そのためには、毛玉は手でむしったり毛玉取り機に頼ったりするのではなく、多少面倒でも1つひとつハサミで切り取るのが一番。

お気に入りの洋服なればこそ、適切なケアをすることで、より長く付き合っていきましょう。

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