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【業界別】ビジネスカジュアルにTシャツは許される?崩し過ぎないコーデの基本とアイテム
ここ数年クールビズにウォームビズといった服装面における働き方改革が掲げられる会社も多く見かけるようになりました。ポロシャツで出勤したり、カジュアルデーがあったり。このようなビジネスシーンにおいての服装に対する考え方の変化の背景には、アメリカの若い世代発の「オフィス=働く場所」から、「オフィス=働く場所+遊び場」といった「働きやすさ」に対する意識改革の影響があるように思います。スーツスタイルでも、オフィスカジュアルでもない、仕事もこなせて遊び場にも合ったビジネスカジュアルについて、今回はまず最初に注目してほしい初心者でも取り入れやすいTシャツコーデをご紹介します。
流行のビジカジ。カジュアル化が進んでいるのはなぜ?
Google・Amazon・Facebook・Apple(GAFA)の社員と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか。
おそらくスーツにネクタイといったスタイルを思い浮かべられた方はそれほど多くないと思います。例えばAppleの創業者のスティーブ・ジョブスは黒のタートネックにジーンズとスニーカーのスタイルでお馴染みですし、Googleの社員の服装を検索してみると圧倒的にカジュアルルックなスタイルが大く、スーツにネクタイといったスタイルのイメージは少数派です。
ここ数年の間にGAFAを中心としたアメリカ企業におけるビジネスファッションのカジュアル化が急速に進みました。
原因としては、ミレニアル世代(1980年から2000年の間に生まれた世代)が労働者人口のマジョリティになったことが影響とされています。ミレニアル世代は特にお硬い服装に縛られずカジュアルな服装を好み、この世代の優秀な人材確保のために、あえてカジュアルなドレスコードを用意することもあるそうです。
また、近年では、営業職を筆頭に顧客と直接対峙するような職種に携わる人ですら、スーツを着用して接客すると、逆に「あいつスーツを着てる。」などと相手を萎縮させてしてしまうケースもあるようです。スーツを着ていること=流行に乗れていないことがビジネス上マイナイス効果につながる。スーツ着ていれば大丈夫と思っていらっしゃる方の中には寝耳に水という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
太平洋の向こうで起きていることだから関係ないと思っていても、このような近年のビジネスファッションのカジュアル化の波は日本にもすでに浸透し始めており、年を増すごとに着々とカジュアル化が進んでいます。
襟付きのシャツにジャケットが当たり前だった時代から、Tシャツにジャケット、ゆくゆくはサンダルに半ズボンなんて未来もそんなに遠くないのかもしれません。
次の章ではそんな目まぐるしく変わっているビジネスカジュアルについて見逃せないアイテム、Tシャツについて見ていきたいと思います。
ビジネスカジュアルで使いやすいアイテムについて
男女問わず、まず最初に考えてみたいアイテムはTシャツです。シャツを選ぶ際、襟があるか無いかは今まで服装選びのポイントとなっていたように思いますが、最近流行ったノーカラージャケットや、コリアンネックのシャツなど時代の流れはノーカラー(襟なし)の方向に進んでいることは間違いありません。
ひとえにTシャツといっても着る人の顔の形・体系・肌の色などに加えて、アイテム自体の襟のデザイン・生地感、シルエット、カッティングなどを合わせると組み合わせは千差万別で、それによって人に与える印象も様々です。シンプルで扱いやすく、コーディネートに取り入れやすいアイテムのTシャツではありますが、それ故にビジネスカジュアルにおいて押さえておくべきポイントもいくつかあります。
誠実さ=清潔感
ビジネスにおいて清潔感は誠実さや好印象と繋がり非常に重要なポイントと言えるのではないでしょうか。
オフィスカジュアルにカジュアルというワードが入っていると言ってもシワシワのTシャツであったり、穴が開いているものは相手に失礼だと取られてしまう恐れがあります。
また、一見して小ぎれいなTシャツにありがちなパターンが、生地の薄さ=脆さです。実際に使ってみると肌が透けてしまったり、すぐに毛玉ができてしまったというパターンもあります。
ビジネスにおいて使いやすいのはシワが付きにくく、透けない程度に生地の厚いもの。シンプルで使いやすいアイテムだからこそ、ある程度高品質なものを選ばれることをオススメいたします。
好印象を与える光沢感
見た目にどう映るかといったポイントから言えることは、生地にある程度の光沢感があるものを選ばれた方が好印象に結びつきやすいということです。カジュアルで着る物の中にはビンテージジーンズなどと相性の良い洗いざらし風合いのTシャツがありますが、ビジネスではあまり好ましくありません。
日本のオフィスカジュアルは先述したGAFAレベルまで進んでいないので、Tシャツといってもあくまでもビジネスシーンを意識したチョイスが良いでしょう。
すでにアイテム自体がある程度カジュアルなものになるので、ラフになりすぎないようにするコツとして、生地に光沢感があるものを選ばれると良いと思います。普段のTシャツが下着やパジャマよりのアイテムだとすれば、光沢感のあるTシャツはYシャツに近い性格の位置付けです。両者は同じTシャツではありますが、似て非なるものとして選ばれることをオススメします。
キレイに見せる丈感
Tシャツ選びで一番見落としがちなのが丈感です。
普段Yシャツを選ばれる方であればパンツインしてしまうので気になりませんが、Tシャツコーデの場合生地の性格上パンツアウトして着る機会が多いです。ただ、どんなおシャレなジャケットを着ていても中に来ているTシャツがジャケとの裾からだらしなく見えていては台無しです。
失敗しないTシャツを選ぶポイントはS・M・Lと言ったサイズだけに注目するだけなく、着丈(メーカーによって寸法の測定方法も違う)や身幅、袖丈に注意してみることです。あるいは生産国(デザインされた国)を確認するのもも非常に大事なポイントです。
一般的にアパレルメーカーはS・M・Lといったブランドのサイズ展開を決める際、基本となる体系をリサーチしベースになるサイズを決めます。
たとえば着丈と袖丈を見てみると、アジア系は西洋人に比べて胴が長く腕の長さが短かめなので、規範となる寸法もその体系に合った割合でバランスをとってサイズ展開されます。つまり、同じS・M・Lサイズでもベースになる規格が同じとは限らないのです。購入する前にできれば各寸法、あるいは生産国を確認できると着てみたけど、思っていたのと違ったという結果を回避できます。
Tシャツとスーツについて
もともとTシャツはアメリカの海兵隊のものとされています。軽くて、すぐ乾いて、扱いやすく、いざという時に白旗にもなるそんなアイテムは、1950年代にジェームス・ディーンやマーロン・ブランドが映画でかっこよく着用したことからファッションアイテムとして火がつきます。
一方、スーツはヨーロッパの様式美の最たるアイテムです。特にジャケットは機能性だけでなく、過去の様式が今もなお残るアイテムと言えます。
袖口のボタンなどはそのいい例です。つまりざっくり言ってしまうと型にとらわれないのがアメリカで、様式にこだわり保守的なのはヨーロッパなわけです。
後述するビジネスシーンにおけるコーディネートのTPOを考える際にも少し頭に入れておくと、良いかもしれません。
ここまでのまとめ
ここまでビジネスカジュアルに使えるTシャツについてのポイントをざっくりとご説明致しました。清潔感、素材感、サイジングにさえ気を配ればTシャツもコーディネートに活かしていただけると思います。
また、色や柄についてどうしたらいいかわからない場合は、できるだけシンプルな色・柄のアイテムを選ばれると失敗しません。それでも迷った場合はパリッと清潔感のある白無地。他のアイテムとのコーディネイトを考えても何にでも合わせやすいので重宝します。もし、白無地だとシンプルすぎて・・・物足りないと感じられる方は、時計や、バッグ、アクセサリー、ハンカチなどの小物でアクセントをつけてコーディネートで遊べるといいですね。
では次の章ではアイテム以外できよつけるべきポイントを見ていきましょう。
ビジネスカジュアルにおけるTPO
前章では具体的にどんなアイテムがビジネスに向いているのかをご説明しました。気の早い方はすでに手にされているかもしれません。
ただ、高品質で、清潔感があればどんな場所にでも着ていっていいのかというと・・・答えはもちろんNOでしょう。個人的にはアリかなと思いますが、一般的にはそうもいきません。よく言われるTPOです。
社会人としてその場にふさわしい服装を選べると社会人としてマナーが備わっているという印象にもつながり失敗しません。ではそんなTPO的視点からビジネスカジュアルを見ていきましょう。
業種によってアリ・ナシがあるカジュアルコーデについて
硬めが無難、金融・メーカー系
言わずもがなかもしれませんが、金融系はいまだにスーツにシャツスタイルが常識となっていますので、もしかするとジャケットにTシャツにスラックスではカジュアルすぎてNGとされるかもしれません。
また公務員や、田舎の企業もまだまだTシャツにラフな印象を持たれる可能性があります。
社員や従業員一人一人に抱かれるイメージはそのまま企業のイメージへ、ひいては企業の印象、信頼感にもつながると言うと、少し古い考え方かもしれませんが、出る杭は打たれるというように、特別な理由がない限りあえてリスクを負わないと言う風潮が伝統を重んじる企業や古参企業にはまだまだ色濃くあるように思います。
比較的カジュアルな広告代理店・商社・デザイン系
前述の業界に比べるとかなり自由度が高く、カジュアルよりなファッションでもOKとされやすい業界です。理由はシンプルで業務に支障がない、むしろかたっ苦しい格好よりもリラックスしてクリエイティビティを発揮できる事の方が大事だからといった理由ではないでしょうか。
また、ベンチャー系や、外資系企業もドレスコードについても個人裁量としている場合が多いです。いうまでもなく自己責任、Tシャツを着ていようが、ジーンズだろうが、企業にとって有用であれば何も言われないでしょう。
部門ごとのコーデ
たとえば外回りが中心の営業職の方や、広報職の方はスーツにシャツスタイルが一般的であるのに対して、総務や経理部、エンジニア系やデザイン系の部門の携わる職種の方はカジュアルなジャケパンスタイルでお仕事をされている会社も多いです。
以上が業界業種ごとのTPOに配慮すべきポイントです。
少しポイントを抑えるだけで簡単に取り入れることができると思いますので、ぜひ試してみてください。
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