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A.P.C.の育てるデニムを徹底解剖|定番全モデルの履き心地やサイズ感はどう違う?

Category 2022/08/02

A.P.C.(アーペーセー)のデニムとは?

A.P.C.は1987年にJean Touitou(ジャン・トゥイトゥ)が設立したフランスのファッションブランドです。

設立者であるジャン・トゥイトゥは、20代であった1970年代後半にパリのKENZOに入社、その後1980年から2年間はアニエスベーのスタッフとして在籍し、その翌年からは当時の同僚であった入江末男と共に「IRIE(イリエ)」を設立しました。

https://fashionpost.jp

ブランドについてあまり詳しくない方でも、A.P.Cといえば「デニム」のイメージがまずは浮かんでくるのではないでしょうか?

A.P.Cのデニムを一言で表すならば「シンプル」。

共通してどれも装飾等の無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインで、洗練されたスリムなシルエットが特徴です。シンプルな中でもフロントボタン、リベットにのみ刻まれているA.P.C.のロゴにもデザイナーの拘りを感じます。

https://www.apcjp.com

https://www.apcjp.com

取り扱い店舗は日本国内で100店舗を超えており、手に取りやすいため、気になる方は是非店舗へ足を運んでみて下さい。

 

A.P.C.はどんなブランド?ブランドそのもの、生地へのこだわりや特徴について

A.P.C.はローデニムで名声を得る一方、カジュアルなエレガンスを具現化した服飾、アクセサリー全般のコレクションまで幅広く提案しています。「製作がなければ、創造は単なるアイディアに過ぎない。また、創造がなければ、魂のない服になってしまう。」という思いをもとに、A.P.C.というイニシャルはブランドが大事にする2つのコンセプト、製作と創造のアトリエを意味しています。

奇抜さの除外を忠実に守ったジャン・トゥイトゥによるコレクションはどの時代にもフィットし、メンズ・ウィメンズ展開のどれを選んでも中性的でユニセックスな印象を受けます。

A.P.C.デニム生地はファーストモデルの製作からメイドインジャパンを貫いています。

中でもA.P.C.を代表するクラシックモデルのジーンズ「ニュースタンダード」は30年もの間、リーバイスのアイコンである501にも使われたカイハラ社のデニム生地を採用しています。

http://www.kaihara-denim.com

表面はゴワゴワと固く、中はフワッとソフトであることが特徴であることから「フランスパンのような風合い」と表現され、永く履き込むほどに自身の脚にフィットしていきます。

A.P.Cのデニムの色落ちについて

もう一つの魅力的な点は美しいエイジング。

https://www.fashion-press.net

インディゴ染色された良質なコットンを古い力織機で織り、張りのある14.5オンスの生地を用いています。A.P.C.公式サイトではそのエイジングを楽しむための「デニムの洗い方」が4パターン公開されており、自然に摩耗し、魅力的な色落ち具合、特定の洗濯表示に従うことで状態がキープされている大切に「育てられた」ジーンズは、「バトラープログラム」というA.P.C.独自のサービスにより、店舗への持ち込みで半額で新しいローデニムと交換してもらえます。

https://www.apcjp.com

バトラープログラムで回収されたデニムは、A.P.C.のワークショップで洗われ、修理され、元所有者のイニシャルが記されたのちに「バトラージーンズ」としてショップに再登場するのです。
丁寧に履かれたデニムを実際に履いてみたい、手軽に手に入れたい方はバトラージーンズを狙ってみてはいかがでしょうか。

 

A.P.C.のデニムは色落ちしやすい?

A.P.C.はウォッシュ加工がされていない「リジッドデニム」の代表的なブランドでもあり、「経年変化による色落ちを楽しめるデニムを」と検討する方も多いかと思います。糊付けが残っているうちはなるべく洗わずに3ヶ月〜6ヶ月程履き込むことでヒゲやハチノスと言われる「履いている際に起きるシワによる色落ち」が綺麗に付きやすいです。その間は白いTシャツやバッグへの色移り、椅子への色移りなどには十分に注意しましょう。ですが特別「色落ちしやすい」声はあまり聞かないため、メンテナンス性の良いデニムと言えます。

買った時の色を維持したい方は蛍光増白剤や漂白剤が入った洗剤を避けてデニム専用洗剤である「濃色製品用洗剤」を使用するか、心配な方はプロフェッショナルなクリーニング店を利用するのが確実です。

 

A.P.C.のデニムは洗濯するとどのくらい縮むのか/色落ちと縮みを避ける洗濯方法

https://intheknow.tokyo

デニムは一般的にノンウォッシュのものは洗濯によりサイズが縮みます。特に脱水、乾燥機能の使用は思いがけない縮みで悲しい思いをしてしまう可能性が高いため要注意です。

先述の通り、一般のノンウォッシュデニムより縮みは小さいのですが、A.P.C.のデニムはウォッシュ加工がされていないため洗うと1サイズほど縮むと言われており、サイズ選びの際は自身のウエストより数センチ程度余裕を持たせる、洗濯による縮み→その後履き続けることによる伸びを考慮してフロントボタンが閉まれば良しとする等、人によって様々な選び方がありますが、初回購入時のサイズに迷った場合には店舗スタッフの方と相談して決めるのをお薦めします。

次に、自宅の洗濯機を使用する場合の手順をご紹介します。※洗う際には他の洗濯物と分けて色移りを防止しましょう!

  1. デニムを裏返し、ジッパーを上げてボタンを全て留める
  2. やさしく洗える中性洗剤、なければ弱アルカリ性洗剤を入れて柔軟剤は無し。デリケート洗い、脱水なしで洗濯機を回す
  3. 裏返しのまま、デニムを逆さにして出来るだけ陰干し(更に色落ちを防ぐことができます)

 

A.P.Cのデニムのサイズ感についてA.P.C.のデニムのサイズ展開は幅広く、自身に合ったサイズを見つけやすいでしょう。
A.P.C.デニムのシルエットは細身のストレートですので、近年トレンド傾向にあるワイドシルエットが苦手だという方や、美しいシルエットを求める方に特にしっくりくるでしょう。体にフィットするがゆえに体型維持のために選ぶ人もいるのだとか。

 

A.P.C.のデニムの定番・人気モデル

定番モデルは3種類あります。

 

定番モデル1.【ニュースタンダード】

1989年に誕生し、A.P.Cデニムの原点とも言えるクラシックなモデルがこちら。シルエットはストレートで、全モデルの中ではジーンスタンダードの次に余裕のある作りになっています。ヒップから裾へと向かう緩やかなテーパードによりストレートレッグを実現しています。細身のプチニュースタンダードがキツくて入らない方は、こちらのモデルのサイズを1インチ上げて履いてみるといいかもしれません。

https://www.apcjp.com

 

定番モデル2.【プチスタンダード】

ニュースタンダードの形をベースに細身のストレートレッグ、股上が浅く、裾は軽いテーパードが特徴で、細身ながらスキニーよりもリラックス感のある絶妙なシルエットが魅力のモデル。ジャケットや革靴など、綺麗目なスタイル作りにぴったりです。

https://www.apcjp.com

 

定番モデル3.【プチニュースタンダード】

最も細身なシルエットながら腰回りは余裕のある作りで、窮屈になりません。ニュースタンダードとプチスタンダードを融合させ再構築させたモデルで、テーパード強めによるタイトレッグ、股上はニュースタンダードに近く深めの作り。サイズ選びによっては脱ぎ履きに時間がかかる懸念がありますが、フィットする分、体のラインを綺麗に見せてくれます。

https://www.apcjp.com

 

【ジーン スタンダード】

A.P.C.のデニム誕生のきっかけとなったのがこのモデル。設立者のジャン・トゥイトゥがスペインへ旅行した際に、空港で預けたスーツケースが到着地に届かないロストバゲージに遭い、当時愛用していたデニムを無くしてしまったのです。代わりのデニムを探しますが、履きたいと思うデニムが見つからず、それがきっかけになりでジーンスタンダードが作られたのだそう。
A.P.C.定番モデルの中で一番太さがあり、テーパードが弱い作りになっています。
2017年より復刻版が発売されました。

https://zozo.jp

 

【ピンタック ジーンズ】

2002年コレクションの復刻版で、A.P.C.デニムの中ではかなり珍しい前後に入ったピンタックのあしらいが特徴です。A.P.C.のスタンダードなモデルとはまた違う、周りと被らないA.P.C.デニムをお探しの方にお薦め。

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【Rudie ジーンズ】

洗いがかけられたインディゴデニムです。ローウエストでショート丈のレッグ、裾は切りっぱなしになっており、懐かしくも今っぽい90sのような着こなしに。

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【Llanzo ジーンズ】

A.P.C.とジャマイカ出身のデザイナーJessica Ogden (ジェシカ・オグデン) とのインタラクションデニム。
リラックス感のある生地やゆるりと着られるシルエットのTシャツと相性が良さそうです。

https://www.apcjp.com

 

【Martin ジーンズ】

コットンキャンバスを深いグリーンに染め上げたデニム。ステッチは生地に合わせた同色を使用しており、シルエットはストレートレッグで股上は深く、ビンテージカットが特徴です。ウエストバンドに切り替えがあり、腰回りはややゆったりしています。

https://www.apcjp.com

 

同じモデル名で金額が異なるのはなぜ?

主にウォッシュド加工の有無、または使用素材によって1000〜2000円程異なります。
デニムを1から育てたい、パリッとした生地感が好みの方は14.5オンスの濃紺色のノンウォッシュデニムを、洗濯による縮みなど気負わずに柔らかい風合いを楽しみたい方はウォッシュドデニムを選ぶといいでしょう。

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更にシックで上品に見せたい方はステッチも同色で統一されたブラックもお薦めです。

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2021年3月からは、A.P.C.初のデニム刺繍カスタマイズサービス「A.P.C. パーソナライゼーション フォー デニム(PERSONALIZATION FOR DENIM)」が、A.P.C.店舗にてスタートしました。

https://www.fashion-press.net

右のバックポケットにアルファベット3文字までを刺繍することができ、購入したA.P.C.デニムだけでなく、手持ちのA.P.C.デニムや年月を経たバトラージーンズもサービス対象です。刺繍糸はステッチにも使われているオレンジ色。まだあまり知られていないサービスなので、A.P.C.デニム愛用者のパートナーや大切な方へのギフトにも喜ばれそうですね。

 

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