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ハイスペック&ハイセンスなサマージャケット特集
季節が変わり、日差しが強くなるとともに湿度も上がり汗ばむ時期が訪れようとしています。
厳しい夏の暑さに対し働く人が涼しく過ごせるよう2005年に環境省が推奨したのが “クールビズ”です。毎年4月にクールビズ期間が発表され、5月~9月末くらいが目安となっています。
さらには、ビジカジが一般化したとはいえ、仕事の場に相応しいスタイルで相手に不快感を与えないことがマナーです。どこまでのカジュアル度が適切かTPOに合わせ清潔感もキープしなくてはいけないでしょう。
それゆえ、夏であってもジャケットを着用しなければいけないシーンが多いというが現実でしょう。
昨今はテクノロジーの発達やニーズの多様化によって機能性衣服のバリエーションが増え、日本独特の蒸し暑い夏にも快適で涼しいジャケットが数多く開発されています。
美しいビジネススーツスタイルから、シーンに応じた機能的でアクティブなビジネススタイルへと変化しています。
機能性素材ではポピュラーとなった「吸汗速乾」や「ウォッシャブル」さらには「接触冷感」など理想とされていたものが実現されています。このような機能素材を用いたアイテムが数々発売されており、大ヒットしている商品もあります。
その中から、蒸し暑い夏でも快適に過ごせる代表的な素材をご紹介しましょう。
サマージャケットを代表する素材
シアサッカー
シアサッカーは“サッカー”“しじら織り”とも呼ばれる夏の定番生地です。
表面のシワ感が特徴で見た目にも涼し気で、この生地の特徴から洗濯後にアイロンでシワを伸ばす必要のないイージーケアも人気です。
経糸にある間隔を持たせて張った部分とたるませた部分を交互に配して織り上げ、その際に生じた凹凸状の波打ったしじら(縞状のしぼ)が立体感を表現します。この凹凸が肌への接地面積を少なくするため、貼りつきがなく清涼感を与えてくれます。
コットン素材が主流で、ドライなタッチから汗ばむ季節に最適と言われます。
シアサッカーのジャケットを1枚持っていると、オンオフ問わずあらゆるシーンに重宝するでしょう。
COOLMAX(クールマックス)
クールマックスはアメリカのインビスタ社が展開する吸水速乾性素材の一つです。実にコットンの5倍の吸収・蒸散性を持っています。中空繊維の構造により繊維の内部に小さな孔を多く作り空気が取り入れられるため、衣服内の汗をしっかり逃しドライな着心地が保てます。
夏のアイテムにこのタグが付いているのを見たことがある方もいるでしょう。
元々はスポーツウェア用の素材として利用されていましたが、その高機能性からあらゆるアイテムに使用されるようになりました。
クールマックスを使用したウエアであれば、たとえ激しい運動によってたっぷり汗をかいた場合でも、素早く乾き、サラリとした快適な着心地を維持することが出来ます。洗濯やアイロンもしやすく、雨天時に部屋干ししか出来ない場合でも速乾性に優れた素材のため比較的早く乾きます。
今やクールビズをサポートする素材として欠かせないものとなっています。
ICESENSE(アイスセンス)
レダ社は1865年創業のイタリア北部にあるウール生地の世界的産地、ビエラにある老舗生地メーカーです。そしてレダ社が開発した高機能服地が「アイスセンス」です。
赤外線の吸収を抑え、反射を促進して被服内の温度上昇を防ぐ独自の加工で、一般のウールに比べ“8度低い”表面温度をキープします。直射日光の下でこそ、その涼しさを実感できることで話題をさらいました。
梅雨や盛夏に適した涼感性のある素材としてサマースーツに採用しているブランドが多いのも納得です。
Ice Cotton(アイスコットン)
アイスコットンは150年以上の歴史を持つスイスの名門紡績メーカー、スポエリー社が開発したコットンです。超強撚の特性により生み出された天然由来の高機能性素材です。超強撚糸であるアイスコットンは綿糸に存在する毛羽を限りなく抑制することで空気層を無くし、「接触冷感」機能をもたらしています。
天然のコットンによるドライでひんやりした肌触りで、暑い夏を涼しく過ごせる素材として支持されています。肌からの水分を吸い取り、生地に毛細管現象を引き起こすことで水分の蒸散を高め、冷感効果を得ることが出来ています。
防シワ性に優れ、家庭での洗濯が可能というイージーケアな点も需要の高さを物語っています。クールビズに最適な素材として採用されています。
夏でも快適に着用できる機能性素材を使用したサマージャケットが数多く開発されています。その中から選りすぐりのジャケットをご紹介していきましょう。
おすすめサマージャケット
LARDINI(ラルディーニ)
コットンシアサッカーソリッド3Bシャツジャケット 参考価格 ¥74,800(税込)
イタリアのファクトリーブランド、ラルディーニが仕立てる上質なサマージャケットはコットン素材のシアサッカーを使用したもの。
非常に軽く、ドライなタッチと通気性の良さが魅力の一着で、夏でも清涼感が保てるよう意識されたモデルです。快適な上に、サルトリアの技術やモデリングが発揮された立体的な構造と、最高級の縫製技術で大人の理想的なサマージャケットを実現しています。ラルディーニ独特のドレッシーさが光る一着です。
BEAUTY&YOUTH/UNITED ARROWS
BY TORAYドライ シアサッカー2Bジャケット 参考価格 ¥18,700(税込)
ユナイテッドアローズのビューティ&ユースから発売されているのは東レのコンフォートストレッチファブリック「primeflex®(プライムフレックス)」を使用したドライシアサッカーのジャケット。ポリエステル100%とは思えない天然繊維のような風合いは東レの高い技術を立証するもの。見た目も爽やかでシワが目立たず、洗濯時の速乾性も高い。オンオフ問わず活躍すること間違いなしの一着です。単品使用は勿論、同素材のパンツと合わせたセットアップも上品な着こなしが完成します。
NANO UNIVERSE
REDA ICESENSE S110s ジャケット 参考価格 ¥\33,000(税込)
レダ社のアイスセンス生地を使用した高品質ジャケット。素材の特徴から夏場でも清涼感に優れ、快適に着用することが出来ます。ドレッシーな雰囲気が漂うストライプ柄のジャケットは本格仕様の仕立てとスマートなラインが魅力で、機能性とエレガントさを実現させています。
ナノユニバースらしさのあるスマートな着こなしが楽しめるサマージャケットです。
UNITED TOKYO
Balancircular®カーディガンジャケット 参考価格 ¥12,100(税込)
日本の伝統的な技術や高い品質から生まれる日本製にこだわったモノ作りをしているユナイテッド・トウキョウ。
同ブランドが選んだサマージャケットの素材「バランサーキュラー®」は和歌山の丸編み専業メーカー丸和ニットが開発した高機能素材です。織物のような表情をニットで実現し、伸縮性に富みながらも復元率の高さを持ち、動きにより生じる型崩れを防ぎ、防シワ性にも優れるというもの。驚くほど軽く、ほつれにくい特徴があり、織物と編み物の長所を併せ持つ素材です。さらに、接触冷感が施されているため、蒸し暑い夏にも快適に着用できます。ノーカラーのカーディガンライクなジャケットで、軽さとこなれ感を同時に効かせたデザインはユナイテッド・トウキョウならでは。
素材の上品さと無駄のない計算されたシルエットで、ノーカラーでもラフに見えません。すっきりした襟元で身に付ける人も周りの人も涼し気にさせてくれるサマージャケットです。
The Chino Revived
Ice Cotton Stretched Denim Unconstructed Jacket 参考価格 ¥46,000(+税)
ザ・チノリヴァイブドは90年代に開発されその後休止したボトムスブランドを2013年にマーケットに復活させた日本のブランドです。
オーセンティックであることを追求し、自社開発素材や国内の希少な素材を選び、妥協しないモノ作りで知られています。パンツを得意とするブランドが立ち上げたジャケットコレクションは歴史ある良質な工場の手が随所にちりばめられ、独特の雰囲気を感じさせる仕上りです。ご紹介するのはスイスのポエリー社の強撚糸アイスコットンを使用し、日本で別注したストレッチデニムの2Bジャケット。
袖裏を付けないことでこの生地が持つ接触冷感が肌に伝わり、ドライタッチを生みます。上品なストレッチデニムなのでシーンを問わず着用でき、ストレッチが効いているので動きやすくアヴェレージの高い一着です。
B.C STOCK/Baycrew’s
COOLMAX サーフニットジャケット 参考価格 ¥10,890(税込)
ベイクルーズのベーセーストックのサマージャケットはインビスタ社開発の高機能性素材クールマックスを使用しています。吸水速乾に優れ、快適な肌触り、かつ防シワ性にも富んだ理想的なクールビズ素材として知られています。
肌への接触が少ない素材のため、ドライなタッチかつニット独特のストレッチ性に富み、ストレスフリーに着用できることからリピーターの多い人気商品となっています。
素材独特の上品な光沢とベーセーストックならではのスタイリッシュな仕上がりで夏場の着用に重宝する1枚となるでしょう。
まとめ
夏を快適に過ごすために開発された機能性素材や選りすぐりのジャケットをご紹介してきました。
誰もが汗ばみ肌に接着する生地の不快感を経験したことがあると思います。
汗染みが目立ち、何度も着脱を繰り返しシワになったジャケットをクリーニングに持って行ったこともあるでしょう。
汗ばむ蒸し暑い時期こそ清潔感のある着こなしをしたいものです。それを可能にするのは“涼しさをもたらす素材”であるかに尽きます。
それを受け、高機能性素材が数多く開発され、夏でも快適に過ごせるサマージャケットのバリエーションが増えています。
着用中も、その後のケアも簡単でストレスを感じさせないものが当たり前になろうとしているのも時代のニーズに応えてのもの。そして、機能性に加えて上質な仕立てやこだわったサイジング、フィット感にも注目して選ぶと他の人とは違うクオリティが出るでしょう。
最新の機能性ジャケットを試されてその違いを感じてみてはいかがでしょうか。
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