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スラックスにスニーカーを合わせるのはアリ?着こなしのポイントとコーデ写真を紹介します!

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きれいめな印象のスラックス。
服飾の文法的には革靴を合わせるのが正解ですが、正しさが必ずしも良さに繋がるとは限らないのが、オシャレの奥深いところ。
そこで今回、大人の男性に是非オススメしたいのが、「スラックス×スニーカー」のコーディネート。
一見相反するかに見える組み合わせですが、ドレス要素の強いスラックスと、カジュアルなスニーカーを上手く組み合わせることで、きれいめなのに程よく肩の力が抜けた、バランス良く好印象なスタイルを作ることができます。
とはいえ、闇雲に合わせれば良いわけではありません。バランス感が大切な組み合わせだけに、一歩間違えれば拙い印象になってしまうことも。
そこで今回は、スラックスとスニーカーを組み合わせる際のポイントと、スラックスに合うオススメのスニーカー4選をご紹介していきたいと思います。
スラックスとは?
そもそも、一口にスラックスといってもその形態は様々で、よくわかっていない方も多いのではないでしょうか。
英語の”slack(緩い)”という言葉を語源にしていることから、スラックスはもともとゆったりしたフィット感のパンツを指す言葉でした。しかし現在では細身のスラックスも存在するなど、定義が変わってきています。
現代のファッションシーンにおけるスラックスの定義は、「きれいめな印象のロング丈パンツ」と捉えて頂ければ問題ありません。特にセンタープレスの入ったものは、よりスラックス然とした印象になります。シルエットはワイドフィットなものからスリムなものまで、素材もウールやチノからデニムまで、様々なものが存在します。
同素材のジャケットとセットアップ可能なものが多いのも、その特徴の1つです。
スラックス×スニーカー 着こなしのポイント
丈感はジャスト丈~九部丈
スラックスとスニーカーを合わせる際、欠かすことができないのが清潔感です。そのため、パンツに不用意なクッションができないよう丈感には気を配りましょう。
オススメはジャスト、もしくは足首が見えるくらいの九分丈。
春夏は足首を出して清涼感が出せますし、秋冬はソックスの柄で遊べる等、コーデの幅が広がります。
色はダークトーンを選ぶが吉
スラックスの色は、慣れないうちは黒やグレーなどのダークトーンをチョイスしましょう。暗い色味の方がドレス感を強調でき、スニーカーと組み合わせた時のバランスが上手くまとまります。
ある程度コーデに慣れてきたら、ベージュやホワイトなどの明るい色味のスラックスにも挑戦してみましょう。
スニーカーとは?
靴底は革が一般的だった19世紀後半、ゴム底を用いた画期的なフットギアとして登場したのが、スニーカーの始まりと言われています。
その語源は、”sneak(忍び寄る)”。ゴム底で足音がしないことから、その名前が付けられました。
スニーカーはその誕生後、スポーツシーンの中で活躍の場を広げていきました。そのため、現代のファッションシーンにおいてもスニーカーにはスポーティな匂いが漂い、カジュアルアイテムの代名詞的存在となっています。
そんなスニーカーには、大きく分けて「ローテク」と「ハイテク」の2種類が存在します。
ローテクとは”Low Technology”の略であり、昔ながらのゴム底を使用していて、レトロな見た目のものが当てはまります。
代表例としては、CONVERSEのALL STARやJACK PURCELL、VANSのAUTHENTICなどが挙げられます。
一方、ハイテクは”High Technology”の略。その時代ごとの最新鋭の技術を採用していて、近未来的な見た目のものが多いのが特徴です。代表例としては、NIKEのAIR MAXシリーズや、ReebokのInstapump furyなどが挙げられます。
ハイテクの方がローテクに比べてスポーツ色が強くなる傾向があり、よりカジュアル感が増します。そのため、今回のテーマであるスラックスとの相性という観点で言えば、断然ローテクがオススメです。
スニーカーの組み合わせのポイント
ボリュームのあるスニーカーを選ばない
先述した通りスラックスはビジネス寄りのアイテムです。そこへカジュアル感の強いスニーカー、例えばエアジョーダンのようなボリュームのあるスニーカーを合わせるとアンバランスになります。
できるだけスッキリとした見た目のスニーカーを選びましょう。例えば、adidasのスタンスミスやCONVERSEのオールスター等がスラックスには合わせやすいです。
ビジネスマンに人気のNew Balanceですが、998や996といったシャープなモデルであればスラックスとは好相性ですが、1400や1500のようなボリュームあるものはリスキーです。
派手な色味のスニーカーを避ける
カジュアル感を出しすぎないためには色味にも気をつけるべきです。原色系で彩度の高いものよりも、白や黒・グレー・ネイビー等の落ち着きのあるカラーがおすすめです。
オススメのスニーカー4選
ここからは、スラックスとコーディネートするのに特にオススメしたいモデルを4種類ご紹介します。
ADIDAS STANSMITH
スラックスと組み合わせるにあたり、まずオススメしたいのがアディダスの名作「スタンスミス」。
同名のテニスプレイヤーの履いていたコートシューズを出自としていて、余計な装飾の無いクリーンなアッパーがきれいめなコーディネートと相性抜群。色はホワイトが鉄板ですが、グレーやブラックなどもスラックスと相性が良くオススメです。

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ベージュのセットアップに黒系統のアイテムを合わせた、シックな雰囲気の大人コーデ。
足元にオフホワイトのスタンスミスを合わせることで、コーデに軽さが出て、程よくカジュアルな印象を演出できています。

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シンプルなカットソーも、スラックスと合わせることでカジュアル過ぎない大人の装いに。
グレーのスタンスミスが上品さをプラスしてくれています。
Onitsuka Tiger LAWNSHIP3.0
お馴染みのスポーツブランドASICSの前身であるオニツカタイガーからは、知る人ぞ知る名作ローンシップをピックアップ。
スタンスミスと同じく、コートシューズが出自のローテクスニーカーでスラックスとの相性は間違いなし。また、そのシンプルな見た目に反して、最新のインソール素材を使用。長時間履いても疲れづらい、頼れる存在です。

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黒を基調としたモノトーンコーデに白いローンシップが映えています。
このように、グレーのスラックスと白のスニーカーは鉄板の相性。すぐにでも真似したい、お手本コーデです。

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無骨な印象のプルオーバーも、細身の黒スラックスと合わせることで大人な印象に。
ホワイトのローンシップが更に男臭さを中和。清潔感のあるミリタリーコーデの完成です。
CONVERSE ALL STAR
お馴染み、定番のオールスター。
ローテクスニーカーの代表として、スラックスとの相性はお墨付き。
ハイカットも良いですが、ローカットもオススメ。九分丈のパンツと合わせることで、ソックスで色を差したり、足首を出すことで抜け感を演出できたりなど、より自由度の高いコーデが楽しめます。

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ブラックのチェスターコートにグレーのスラックスを合わせた、上品な印象の装い。
足元にオールスターをチョイスすることで、さりげなくドレスダウンされた技ありコーデです。

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オーバーサイズなブルゾンにスラックスを合わせることで、ゆるすぎない大人カジュアルな印象に。
アウターとソックスの色味を揃えているのもポイント。春夏はカバーソックスで足首を出すのもオススメです。
NEW BALANCE 998
スラックスにはローテクがオススメとしましたが、ニューバランスは「例外」です。ハイテクなルックスを備えつつも、その上質感はスラックスと好相性。
今回はその中でも、隠れた名作998を猛プッシュ。
他の900番台とは異なる小ぶりなNマークが、コーデのバランスを邪魔しません。
未だにMade in USAを貫いているところもグッときますよね。

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ジャストサイズなブルゾンに、ルーズフィットなスラックスを合わせた大人カジュアルコーデ。足元に998を配することで、スニーカーなのに程よくドレスアップしてくれます。

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休日のパパコーデ。
ニューバランスの懐の深さなら、家族とお揃いにしてみるのもアリですよね。
黒のスラックスと合わせることで、ラフになりすぎない大人のバランスに仕上がっています。
まとめ
一見難しそうなスラックスとスニーカーの組み合わせですが、コツさえ掴んでしまえば、手軽に大人カジュアルコーデを演出することができます。
ポイントは、スラックスをスッキリした丈感にすることと、ダークトーンをチョイスすること。
今回ご紹介した以外にも、是非「スラックス×スニーカー」コーデの自分なりの正解を見つけてみてください。
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