Blog
Mail magazineメルマガ登録
arkheはファッション/アート/東京のグルメやショップの情報をお届けしています。
配信頻度:月に1〜4通
【美脚シルエット】究極のジャパンデニムブランド「リゾルト」とは

https://www.fashion-press.net/
日本製のデニム生地は、海外でも評価が高く、岡山や広島の備後地方のデニム生地は名だたるハイブランドでも採用されています。そんなデニム生地に対して、デニムパンツ自体はどうしても海外ブランドに目が向けられてしまいます。元祖であるリーバイスを始めとするアメリカンなデニムと、テーラリングの技術が応用されたヨーロッパのデニムが双璧をなしているためです。
しかしながら、日本製の上質なデニム生地を使い、日本人の体型に合ったシルエットのデニムを作っているブランドはあります。
それが、今回ご紹介する「RESOLUTE(リゾルト)」です。
ブランドの概要
「RESOLUTE(以下、リゾルト)」は、日本のレプリカジーンズブームを牽引したブランドである「ドゥニーム」の設立にデザイナーとして参加した、林 芳亨(はやし よしゆき)氏が原点に返るべく2010年に立ち上げたブランドです。
生地の織りから染め、縫製、仕上げに至るまで、すべてが中国地方の備後地方で行われている、正真正銘のジャパンデニムブランドです。旧式の織り機で織られたオリジナル生地が、洗うほどに毛羽立ち、きれいな色落ちをしていくのが特徴。また、その綺麗なシルエットにも定評があります。
日本のデニムを語る上で欠かすことのできない林氏の「何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたい」という思いが反映され、設立以来4型のみのラインナップに拘っています。数年間履き込んだ後に、また最初から色落ちを楽しみたくなっても手に入るようなブランドを目指しているそうです。
ジャパンデニムの元祖、デザイナーの林氏

http://www.resolute.jp/
リゾルトの定番アイテム
「理想の定番」を作り続けるリゾルトでは、4型のみを展開しています。
710

http://www.resolute.jp/
リーバイスが1970年代に製作していた、ヴィンテージ・リーバイスの定番とも言うべき「66モデル」を分解し、シルエットから使われている原料や糸に至るまで研究した結果生まれた、リゾルトの基本となるモデル。きれいなスリムストレートシルエットで様々なスタイルに適応します。
基本である710は、そのサイズ展開にも目を見張るものがあります。レングスにもバリエーションがあり、海外のデニムを買った時に発生する裾上げの手間と裾上げに伴うシルエットのバランスの崩れが起こりません。
価格は税抜22,000円–となっています。
711

http://www.resolute.jp/
こちらはリーバイスの「XXモデル」を参考にしてつくられたモデル。
「XXモデル」はヴィンテージ・リーバイスの中でも最も花形で、希少性が高いモデルとされています。第二次世界大戦後から1966年ごろまでに生産されていたモデルで、現代の501が完成した形とも称されているモデルです。
そんな「XXモデル」を参考にした711は、710よりも少しだけゆったりしたシルエットになっています。
「XXモデル」は腰や臀部のシルエットが当時のアメリカ人向けに作られており、日本人の体型や現代のアメリカ人の身体には少しゆるすぎるとも云われていますが、こちらで参考にしている「XXモデル」はボーイズのものであるため、野暮ったくはならないそうです。
トレンドとしてパンツの裾幅が広がっているのは間違いないため、今風にデニムを履きたい方は711を選ぶと良いでしょう。
デザイナーの林氏が実際に履いている711モデルが以下の写真になります。

https://ameblo.jp/
価格は税抜25,000円–となっています。
712

http://www.resolute.jp/
股上がやや浅く、膝下からテーパードしているシルエットが特徴です。生地には防縮加工がされ、毛羽立ちを抑えるため生地は予め焼かれています。このモデルは、ヴィンテージの特徴を色濃く残したデニムよりも、クリーンな雰囲気のデニムが好きな方におすすめと言えるでしょう。4型の中で唯一ジッパーフライが採用されています。
生地にこだわったデニムを履きたいけれども、履いていくうちにクリーンなスタイルとは合わせにくくなっていくのが嫌な方や、細身のスタイルをしたい方、ボリュームのある靴とともにモードっぽく合わせたい方など、「生粋のデニム好き」ではない方たちにも手が出しやすいコンパクトなシルエットと、仕様が人気を博しています。
価格は税抜で21,000円–となっています。
713

http://www.resolute.jp/
710モデルの股上を浅くしたモデル。股下が長くなるため、足が長く見える効果があります。股下が浅いデニムやパンツに慣れ親しんだ方におすすめのモデルです。
価格は税抜で21,000円–となっています。
ブランドが支持される理由
ジャパンデニムの元祖を作ったとも言える林氏のこだわりが反映されているリゾルトは、多くのデニム愛好形に高く評価されています。その中でも特筆すべきこだわりが3つあります。
昔ながらの方法で織られたオリジナル生地
日本のレプリカジーンズブームを牽引した林氏の拘りは、オリジナル生地に最もよく現れています。旧式の織り機で織られた生地は、履き込むほどに毛羽立ち、色落ちの濃淡に表情をもたせてくれます。後述しますが、経年変化を楽しみたい人には抜群の生地となっています。
こだわり抜かれたシルエット
日本のデニムブランドはたくさん存在していますが、細身で、綺麗目なシルエットにおいて、リゾルトの右に出るものは殆どないと言っても過言ではありません。名作と呼ばれたヴィンテージデニムの型紙を参考にしつつも、長年の経験が詰まった日本人にあったパターンが引かれているからです。デザイナーの林氏は、ウエストをタイトめに、そして丈を少し短めに履くことを推奨しています。
豊富なサイズ
基本のモデルである710には、ウエストは26-40インチで11種類展開、丈も28-36インチの用意があります(すべての組合せがあるわけではありません)。
海外のデニムは素晴らしいのですが、長い丈を短くすることで本来のシルエットが崩れてしまうことがよくあります。リゾルトの710モデルでは、それぞれの丈に合わせてシルエットが整えられているので、裾上げをする手間も時間も省ける上、デザインされたときのままの理想のシルエットで履くことができる点が、シルエットに拘る愛好家に好まれています。
710のサイズ表

http://www.resolute.jp/
リゾルトがおすすめの人
デニムが好きで、その経年変化を楽しみたい人
リゾルトのデニムで使用されている生地は、デニムの名産地である備後地方で、旧式の織り機を用いて時間をかけて織られています。旧式の織り機で織られているため、着込んで洗うほどに生地が毛羽立ちます。毛羽立った部分と毛が擦れてなくなった部分との濃淡が、デニムの色落ちになんともいえない雰囲気をもたらしてくれます。個人の生活スタイルが反映された色落ちが完成するには、少なくとも一年はかかるそうです。生デニムの状態から大切に穿き込み、生活をともにすることで自分だけのものになる、そんなデニムを愛してやまない方におすすめのブランドと言えるでしょう。

http://www.topjimmy.jp/
トレンドを追わない、ベーシックなスタイルを楽しみたい人
デザイナーの林氏のスタイリングからも分かるように、リゾルトのデニムは、きれいめで、ベーシックなスタイルに良くあいます。創立以来変わらないモデルたちは、これからも大幅に変化することはなさそうです。そのかわりに、何年立っても服臭くなく、悪目立ちしない普遍的なスタイルを作り上げる上で大活躍することは間違いありません。

http://www.resolute.jp/

http://www.resolute.jp/
海外のデニムに満足できない人、日本のデニムを応援したい人
海外には、リーバイスを始めとするワークウェアを発祥とするデニムと、ヨーロッパのテーラリングを背景としたデニムが存在しており、人気はこの二種類に集中しています。しかしながらその型紙は欧米人の体型に合わせてデザインされており、そのままのヒップや丈感ではしっかりと楽しめないこともしばしばあります。リゾルトのデニムは、日本人によってパターンが引かれ、日本人によって作り上げられているので、リーバイスの雰囲気を持ちつつも日本人にあったシルエットを楽しむことができます。また、リゾルトは生産地である備後地方の地域活性化活動にも力を入れているので、日本のデニムを応援したい方にもおすすめです。
リゾルトが購入可能なところ
リゾルトは全国のデニムを取り扱うセレクトショップで購入することができますが、最初の一本を間違いなく選びたいのであれば、まずは「RESOLUTE FAIR(リゾルト・フェア)のフィッティング・デー」に行くべきでしょう。
「フィッティング・デー」では、デザイナーである林氏が自ら全国津々浦々のショップに出向き、フィッティングやスタイリングの提案を行っているイベントです。関東地方や地元の関西地方はもちろんのこと、九州地方や東北、北海道に加えて、最近では韓国やデニムの本場アメリカでのフェアも行っています。デニムのプロである林氏が、自分の足やスタイルにあったモデルやサイズをアドバイスしてくれることにくわえて、購入したデニムのポケット裏に林氏のサインを入れてもらえるほか、非売品のステッカーやグッズを貰えることもあります。
アメリカでのリゾルト・フェアの様子

https://ameblo.jp/

https://ameblo.jp/
リゾルトの価格帯
展開されている4型はすべて税抜2万円前半の価格となっています。
巷で手に入るデニムと比べれば、高く感じる価格設定ですが、品質とシルエットに拘ったデニムの中ではそこまで高い部類には入りません。
同じようなこだわりをもった海外ブランドに、イギリスの「TENDER Co.(テンダー)」が挙げられますが、こちらは価格が45000円ほどしますし、ジャンルは違いますがイタリアの「テーラードデニム」ブランドである「JACOB COHEN(ヤコブ・コーエン)」も4-6万円ほどします。
純粋な比較はできませんが、海外のデニムブランドでは価格が倍以上することもおかしくないことを考えると、かなりコストパフォーマンスに優れたブランドだと言えるでしょう。
最後に
リゾルトは、日本のデニムの師匠とも言うべき林氏のこだわりを反映すべく、生地、縫製、仕上げをすべてデニムの名産地備後地方で行う真のジャパンデニムブランドです。汎用性が高く様々な体型の人に合うシルエットとスタイルを持ち合わせ、何年も履ける定番のみを作り続けているリゾルトのデニムは、奇をてらわない上質な大人なスタイルを目指す方には必須のアイテムと言えるのではないでしょうか。
関連記事
ゆったりシルエットで頼りがいのある大人を演出。オーバーサイズTシャツの魅力とは?
Tシャツ選びの基準といえば、色、デザイン(無地も含む)、厚みなど様々ありますが、アルケーとしては“サイズ”にもこだわっていただきたいと考えています。 過去、“ピチT”が流行りました。今でこそピチTというと、揶揄される対象…
大人の日常着 “Tシャツ”。お洒落見えするサイズ感とは
かつてはスポーティーでカジュアルなイメージが強かったこともあり、大人のお洒落な日常着としては”重厚感に欠ける、物足りない”と言われてきたTシャツ。 しかし、素材やシルエットにこだわった”…
【2023年】大人のダッフルコートのコーディネート【メンズ】
ダッフルコートを上手に着こなした大人のコーディネート オーバーサイズのコートでストリートっぽく ゆったりとしたオーバーサイズのダッフルコートは、ラフに羽織るのがポイントです。ボトムスにもゆとりのあるサイズ感のものを持って…
密かな人気を誇るスニーカーブランド「HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)」とは?
HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)をご存知ですか? 初めて聞いた方は 「え?もう一度言って」 とブランド名を確認することと思います。 聞いて覚えてしまえば、なかなか忘れられない個性的なブランド名です。…