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ミニマルファッションの極意|コーディネートのポイントやおすすめブランドをご紹介
ミニマルファッションとは?
「ミニマル」というワードが一般的になり、「ミニマリズム」な生活や思考、分野が注目されています。
「ミニマル(minimal)」とは“必要最小限の”と言う意味の形容詞で、「ミニマリズム(minimalism)」は“最小限主義者”を意味します。完成度を追求するために装飾的傾向を凝らすのではなく、必要最小限まで省略する表現スタイルです。ミニマル・モード、ミニマル・ルックとも言います。
日本では「ミニマム(minimum)」と混合されることが多いのですが、例えばボクシングの最軽量階級を表す「ミニマム級」、「minimum speed(最低速度)」、「minimum wage(最低賃金)」といった法に基づく「最低限」を表す言葉はminimalと言い換えることはできません。
ミニマムは法律で定められた範囲の最小限を表し、反対にミニマルライフ、ミニマルアート(最小限の色や形で表現する芸術・美術の手法)といった言葉には、ミニマムは適さないのです。
上述のように、英語に置き換えると明確な違いがある、という事も頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
モノが溢れる時代の中、身の回りの持ち物を極力なくし、必要なモノだけで暮らしを送るミニマリスト、シンプルな空間やライフスタイルに憧れる人が増えています。
この価値観はファッションにも影響を受け、“ミニマルファッション”においては派手なアイテムやカラーを避け、できるだけシンプルなスタイルの服・オシャレが好まれています。
ミニマルファッションのポイント
【代表的なアイテムの解説】
白Tシャツ、ストレートデニム、スニーカーといったスタンダードなアイテムで構成するのが基本。
【シルエット】
過度にワイドだったり、タイトでなく、コーディネイトしやすくて飽きのこないベーシックなラインのモノが主流。
【カラー】
黒・白・グレーといった落ち着いたトーンを好み、色数を絞ったコーディネイトが特徴。
ミニマルファッションはシンプルなスタイルですが、テーマやセンスを感じる着こなしであるかが重要なポイントです。ただ似た色を合わせてコーディネイトすればよいというものではありません。オシャレから遠ざかるのがミニマルではないのです。
“いかにミニマルにおしゃれを表現するか”とイメージしましょう。
ミニマルファッションを着こなすためには
ミニマルなファッションはシンプルゆえに構成するアイテムが少なく、着る人の体型やアイテム選びがコーディネイトの仕上がりを左右します。
デザインやカラーに視線が行くファッションでない分、「着こなし方」次第で見え方が変わるため、シンプルなアイテムを着映えさせられるようなある程度の体型づくりも大切です。
胸板や肩回りに程よい筋肉があると無地のTシャツやシャツはぐっと着映えします。ふくらはぎや足首が締まっているとハーフパンツスタイルはもちろん、パンツの裾をロールアップしたり、ノーソックスな着こなしの時にも足長効果を生み、バランスが取れたスタイルに見えるでしょう。
体型づくりがシンプルなアイテムを引き立たせ、大人の余裕を感じさせるスタイルを実現します。
そして、シンプルなアイテムだからこそ上質感のあるモノを選び、清潔感を保つことがミニマルファッションのポイントになってきます。
このような点をバランスよく保ち、アイテムの使い方や着こなしが上手になるヒントをご紹介していきましょう。
外せないスタンダードアイテム
大人のミニマルファッションを実現するために最適なアイテムを選びたい。スタンダードだからと言って10年前に購入したアイテムで大丈夫と言うことではなく、アップデートされているかが重要です。素材やシルエット、サイズ感などに時代を取り入れた“スタンダード”であることがポイントになります。
今、持っていると着回しが効いて、ワンランク上のスタイリングが完成するおススメのブランドとアイテムをご紹介していきましょう。
Tシャツ
スタイリングに欠かせないTシャツ。ミニマルファッションでは無地を選ぶのが基本。白・黒・グレー・紺といったベーシックカラーは揃えているとどんなコーディネイトにも困りません。
・arkhe(アルケー)
V NECK T-shirts \5,500+税
アルケーは日本の職人が1枚1枚丁寧に仕上げる国産Tシャツブランドです。上質な糸を使用し紡績された生地で作られたTシャツは上品な光沢と崩れないシルエットを保ち、透けにくい仕様になっているため、白でも安心して着用出来ます。カラーにもこだわり、顔立ちを良く見せる発色の良い白や深い紺など、モノ作りの工程に全く隙の見えないこだわりです。
大人の理想を体現したアルケーのTシャツを取り入れることでワンランク上のコーディネイトが完成するでしょう。ダイレクト販売による驚異の価格も見逃せないポイントです。
・Auralee(オーラリー)
スーピマコットンプレーティングTシャツ \12,100(税込)
オーラリーはパリコレデビューも果たし世界的なブランドとして注目されている日本のブランドです。「素材作りからデザイン」というコンセプトの元、日本屈指の背景で作りこまれたオリジナル生地のみを使用し、オーラリーだけが放つ独特の雰囲気を漂わせます。オーラリーの新定番となっているのがアメリカの超長綿として有名なスーピマコットンを表目に、裏面には柔らかな甘撚りのコットンを使用し編み立てたプレーティング素材を使用したTシャツ。上質な原料ならではの滑らかな肌触りと美しい光沢、程よいシルエットで大人っぽい一枚に仕上がっています。この着心地を知ると色違いで揃えたくなると言わせる極上のTシャツです。
・Sunspel(サンスペル)
Q82 PLAIN T-shirts \9,000+税
サンスペルは1860年に創業した160年の歴史を持つイギリスの老舗ブランド。
世界で初めてTシャツを作ったパイオニアとしてリスペクトされ続けています。高級下着メーカーからスタートしたサンスペルは肌触りの良い上質な素材にこだわり、新素材を用いた数々のアイテムを生み出しました。サンスペルの代表的な素材であるQ82は良質のコットンジャージーで柔らかさを保つために手摘みされた最高級の超長綿を使用し、強度と滑らかさが出るよう撚りをかけています。これにより着用や洗濯で形が崩れず、美しいシルエットを維持できるため、長く愛用出来ると評判です。
イギリス製であるQ82のTシャツは上質感に加え、上品さに溢れるドレッシーさが特徴。1枚で着用してもインナーとして合わせても魅力的なTシャツです。
デニム
デニムは誰もが持っているアイテムですが、スタイリッシュなミニマルファッションには旬のスタンダードシルエットにアップデートが必要。
ストレートシルエットや少し細身なシルエットはトップスを選ばず、スマートなスタイルに仕上がるのでおススメです。
・JACOB COHEN(ヤコブコーエン)
J688ウオッシュドデニムジーンズ \42,900(税込)
1985年イタリアのパドバで誕生したイタリアンデニムブランド。
上品カジュアルを好む大人の男性から絶大な人気を誇り、高い縫製技術駆使した上質で丁寧な作りはテーラードの国イタリアならでは。
ブランド定番の細身ストレートモデルJ688はロングセラーデニムとして人気の1本。浅すぎず深すぎないベストな股上と膝下から裾に向かってややテーパードされた美脚シルエットで足がスマートに見えるのが特徴。
ストレッチが入ったデニム素材なので快適な着心地を体現。表から見えない部分のディティールにまでこだわったプレミアムな大人のデニムです。
・KURO(クロ)
GRAPHITE ワンウオッシュデニム \18.700(税込)
KUROは日本人の瞳や髪の色である「黒」をブランド名とし、黒紫、漆黒、黒色、黒鳶などの言葉に内包された日本語の「黒」が持つ繊細さをコンセプトに展開している日本のブランドです。建築的要素を取り入れ構築されるミニマルなデザインと日本製ならではのこだわりのモノ作りが特徴。
ブランドのベースモデルであるGRAPHITE(グラファイト)はヒップ周りと股上の深さを足が長く見えるよう黄金比に設定されているスリムストレートシルエット。デニム生地は吉河織物社製の13オンスを使用し、加工後の表情を計算して作りこまれた究極のスタンダードデニムです。ステッチをあえてランダムにすることで加工後のパッカリングを防ぎ、生地への馴染みが考慮されています。おしゃれアベレージを上げるデニムと言えるでしょう。
・RESOLUTE(リゾルト)
リゾルト710モデル 細身ストレート 同じウエストで2レングスから選べる。
ウエスト26~34インチ/\22,000+税、ウエスト36,38,40インチ/\23,000+税
定番モデル710を着用したリゾルト創業者兼デザイナーの林芳亨氏
3年ほど穿き込み「育てた」710ジーンズ
日本のジーンズ界の重鎮とも言われるデザイナー林芳亨氏が2010年に設立したデニムブランド。同氏が若き日のリーバイスへの憧れが発端となり、1988年の「ドゥニーム」の設立に伴いデザイナーとして参加。ドゥニーム退社後、自身のブランド「リゾルト」を設立する。
10年後も20年後も手に入れられる永久欠番的なデニムを作りたいとの想いからジーンズのラインナップを4型に限定しています。
リゾルトのデニムは「穿き込んで育てるデニム」とも言われ、経年変化を楽しみ、また新たな同じものが欲しいと思った時に買えるデニムを実現しています。
リゾルトの基本モデルである710はリーバイスの「通称66モデル
をモチーフにしたもの。裾に向かったテーパードシルエットが美しく、スタイリッシュな大人の着こなしを演出してくれます。レングスが2通り用意されており、裾上げなく、体型ごとに本来のキレイなシルエットで穿けるのも人気の一つ。
スニーカー
ミニマルなコーディネイトに旬な「新しさ」を感じさせるポイントは足元。
今っぽい大人のスタイルにぴったりなスニーカーを選び、新鮮で上品なスタイルを目指しましょう。エネルギーを感じさせるスポーティなものより、上品さのあるタイトなシルエットがおススメです。
・COLE HAAN(コールハーン)
グランドクロスコートⅡ \26,000+税
コールハーンは1928年アメリカで誕生し、洗練されたデザインとクラフトマンシップ溢れたタイムレスなデザインが人気のブランド。仕事から遊び、日常のすべてを美しく豊かに導くことをコンセプトに機能的で研ぎ澄まされたアイテムの数々が生み出されています。
人気のスニーカー、グランクロスコートⅡはテニスシューズにインスパイアされたミニマルなデザインコンセプトから生まれたモデル。グランドOSテクノロジーによって屈曲性、クッショニングに加え、驚きの軽さを実現しています。上質な牛革素材を使用しており、ビジネスシーンにも週末のスタイルにもぴったり。エレガントさとカジュアル感のバランスが絶妙な大人のためのスニーカーと言えるでしょう。ニュアンスグレーはふんわりとした優しい印象を与え、清潔感とこなれたおしゃれ度をアップさせてくれます。
・Tod’s(トッズ)
T LATERALE SPORT LEGGERO XYモデル \39,600(税込)
トッズは1920年代にイタリアで設立され、1979年に発表した、革の間にゴムの滑り止めを埋め込んだドライビングシューズがヒットし、ヨーロッパを中心に支持を集める。靴・バッグをメインにウェアまで手掛け、ミラノファッションウイークにも参加している高級ファッションブランド。基本的に正統派で機能性とそれを失わないレベルのモダンなデザインがトッズの特徴。
タイムレスで審美眼を満足させるアイテムの数々は大人のミニマルスタイルに是非取り入れたいもの。
おすすめのレザーレースアップスニーカーはサイドにアイコニックなTマークがさりげなくデザインされています。さらに後ろのヒール部分のドットがアクセントになり、シンプルな中にユーモアが加わったセンスある一足です。柔らかいレザーは履き心地も抜群でスリムなフォルムが足長効果も抜群に。
白スニーカーはスタイルを引き締める効果があり、今っぽさを出してくれるアイテムなので持っているとヘビロテ間違いなしです。
・Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)
SAMSARA LO \14,300(税込)
オニツカタイガーは鬼塚喜八郎氏が1949年に創業したスポーツシューズブランドで1977年に「アシックス」に改名後、2002年にオニツカタイガーが復活しました。劇中の音楽も有名なあの映画「KILL BILL」の劇中にて主演女優のユマ・サーマンが同ブランドのTaichiを履いたことから注目を浴びたのをきっかけに、今や世界中で支持される日本のブランドです。機能美に溢れ、現代的なレトロデザインと豊富なカラーバリエーションも支持される理由。更にリーズナブルな価格設定もヒットした大きな要因でしょう。
オニツカタイガーのモデルの中で人気の高い「サムサラ ロー」は、1980年代のジョギングシューズをデザインベースに、アッパーのデザインをパンチング加工で表現し、アグレッシブなデザインのアウターソールが目を引く一足。アイコニックなレースアップのホールは一目でオニツカタイガーと分かるデザインで、機能美に溢れるおしゃれさが何とも言えません。
ミニマルなコーディネイトをセンスアップしてくれること間違いなしの白スニーカーです。
まとめ
注目のミニマルファッションについてご説明してきました。
感覚だけでなく必要最小限とは何か?を知り、数ある情報を整理してまとめていくのは“究極の普通を完成させる”こと。シンプルなスタイルだけどセンスを感じさせ、ランキングや話題のアイテムばかりに囚われない「自分らしさ」を表現出来る、そんなアイテムを選ぶことが大切です。
ワードローブをアップデートして、大人のミニマルファッションを攻略しましょう。
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