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良い生地だから高い?ハイブランドTシャツが高価な理由とその魅力とは
Tシャツの価格差について
ロゴやグラフィックと言ったコマーシャルなポイントがない無地のTシャツにこだわる人が増え、昨今ではオールシーズン着回しの効く無地のTシャツがトレンドとなっています。
無地のTシャツは一見どれも同じように見え、違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
少し生地が厚いか、薄いかは分かりやすい違いですが、その他の点はどうでしょう?
世の中には2000円もしないものもあれば、ハイブランドが展開している5万円以上のTシャツも少なくありません。無地Tシャツで実に25倍以上の差があるのは非常に興味深いですよね。
一概に値段だけで良しあしを決めるのは良くないことですが、高価な商品にはその違いが必ずあります。この価格差はどのように生まれ、何がどう変わればこれだけの違いが出るのでしょう。
高価であっても欲しい、買いたいと思わせるハイブランドの無地Tシャツの魅力や、高価なTシャツが支持される理由について探っていきましょう。
Tシャツの価格差の違いとは?
素材
あらゆる商品は、その生産コストを元に販売価格が算出されます。
Tシャツのコストにおいては、主に原料費であるコットンの種類や産地、希少性などが価格の差を生む大きな要因です。
例えば、世界でも限られた地域でしか収穫できないコットンがあります。
世界三大コットンとされるスーピマ綿、ギザ綿、新疆(しんきょう)綿、またそれと同等ともいわれる品質の海島綿(シーアイランドコットン)はプレミアムコットンと呼ばれる上質なコットンとして知られています。
これらは、特別な気象環境の地域でしか栽培できないコットンで、最高級の品質を誇ります。限られた量しか生産出来ない希少なコットンと、大量生産されたコットンの品質の違いは、見た目の美しさや触れた時の柔らかさ、光沢、着心地、丈夫さと全てに渡り異なります。
一度プレミアムコットンのTシャツを着用すると、もう安価なTシャツは着れないと言う人がいるほどに魅せられるコットン素材です。
近年、注目されているブランド和牛の美味しさを表現する感じと似ているかもしれません。手をかけて特別な環境で育てられたもの故の美味しさの違いは確実にあります。
デザイナーブランドによるTシャツ
ハイブランドが展開するコレクションの中で、無地Tシャツを欠かさないブランドがあります。ロゴやグラフィックデザインがあしらわれていないシンプルで高価なTシャツを販売するのは簡単なことではありませんが、指名買いする人がいるほど人気のブランドも多数存在します。そのブランドのファンだけでなく、無地Tシャツを愛用する人に指名買いされることは、Tシャツとしての価値が高いと評価されている証拠でしょう。
ハイブランドが作る無地Tシャツは上質感があり、キレイ目とカジュアル感のバランスが絶妙です。
一見すると分かりにくいですが、トレンドのシルエットを取り入れつつ、スタイリッシュに計算されたパターンメイキングがベースにあります。こだわった仕様、運針でさえも、その完成度の高さを追求するために考えられ、何度洗濯しても丈夫で形が崩れず、購入した時の形を維持できることが特徴です。
安価なTシャツは何度か洗濯するとネック周りが伸びたり、シルエットが崩れることもありますから、高価でも丈夫なTシャツは、ある意味コストパフォーマンスに優れていると言えます。
また、“上質なものを着ている”という矜持を与えてくれることもハイブランドの人気が続く要因です。
そして、ブランドネームや刺繍などにユーモアを出した、さりげない演出も評価を得ているポイントです。そのような多くの演出が内側に隠されているこだわりも高価なTシャツが支持される理由の一つでしょう。
それでは今注目されているハイブランドの中からTシャツに定評のあるブランドをいくつかご紹介しましょう。
Maison Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)
ベルギー出身の同名デザイナーによる、1988年スタートのフランス・パリ発のブランド。
枠にとらわれない前衛的なスタイルを貫く個性派ブランド。背面のブランドタグは数字しか記されていないにもかかわらず、見ただけでマルジェラと分かるアイコニックなデザインです。
マルジェラが展開している「3パックT」はファッション通にも人気のアイテムで、3色のTシャツがパックになっています。上質なコットンを使用した薄手のTシャツで、シルクのように滑らかな肌触りが特徴です。素材の良さや着た時のシルエットの美しさからリピート買いする人が多いのも納得です。
異なるカラーのTシャツが3色パッケージされていて販売価格は52800円となっています。
MAISON KITSUNE(メゾン キツネ)
2002年に設立されたフランス・パリ発のブランド。
「ニュークラシック」をキーワードに確かな職人のノウハウと、多種に及ぶ上質な素材を用いて、モダンでありながらタイムレスなスタイルを提案するブランドです。
やや肉厚で白でも透けない上質なコットンを使用し、シルエットやバランスが絶妙な「今欲しいTシャツ」を展開するメゾンキツネ。トレンディで余裕のあるラフな着こなしがキマルTシャツです。トレンドのオーバーサイズカットもメゾンキツネの手にかかれば上品さがプラスされ、洗練された印象になります。
MARNI(マルニ)
1994年に創設されたイタリア・ミラノ発のブランド。
2016年よりフランチェスコ・リッソがクリエイティブ・ディレクターとして就任しています。イタリア製のラグジュアリーなプレタポルテとアクセサリーのコレクションで世界に知られたブランドです。その特徴は、独自のセンスあふれる素材や色使い、プリントやフォルムの組み合わせ方にあります。マルニが生み出す独特なエレガンスはいつもアーティスティックで、着る人をアバンギャルドに見せてくれます。
マルニが手がけるTシャツは一味違うユーモアに富んだもの、インナー使いでもスタイリングのアクセントになるセンスを感じるデザインが特徴です。ラグジュアリーブランドらしい、上質な素材とイタリア製の最高品質はさすがの一言。マルニが展開するビッグシルエットTシャツは1枚着るだけでさらりとカッコ良く見せてくれる存在感があります。計算された位置・バランスにより配されたブランドロゴは抜け感があり、さりげなさがちょうどいいポイントでロングヒットしています。
PRADA(プラダ)
1913年にマリオ・プラダがイタリア・ミラノに皮革製品店を開業したのが始まりです。
1978年、孫娘のミウッチャ・プラダがデザイナーに就任してから一気に拡大し、ハイファッションの世界に仲間入りしました。独創的なデザインと美しいシルエットで世界中のファンを魅了するブランドです。
ラグジュアリーブランドであるプラダも3パックTシャツを展開しており、売り切れ続出となるほどの人気アイテムです。プラダのパックTは非常に柔らかく肌触りや着心地が抜群のコットンを使用し、1枚で着てもインナーに合わせてもスタイリッシュに魅せてくれます。光沢のある上質素材が着る人を上品に仕立てます。また、ネックライン、細いアームホールなどシンプルな中に個性があり、毎シーズンアップデートされる丈感やシルエットにブランドのこだわりを感じます。
「プラダのTシャツを着ている」という高揚感がヘビロテで愛用され、リピーターが多い要因と言えるでしょう。3パックTシャツの参考価格は27000円。
日本製のハイクオリティTシャツブランド
日本製でハイブランドに劣らない品質のTシャツを展開している国内ブランドも多数あります。その中から、オンライン限定販売によってお手頃に上質なTシャツを提供しているブランドをご紹介します。
arkhe(アルケー)
「高品質のTシャツを適正価格で届けよう」とarkhe(アルケー)ブランドをスタート。オンライン販売でのダイレクトセールスにより小売店などの中間業者を介さないことで余計な費用が発生せず、お手頃な価格で商品を提供しています。高品質なTシャツが従来の二分の一以下の価格で購入することができることから、多数のヘビーユーザーに愛用されるブランドになっています。
アルケーのこだわりは原料であるコットンの糸選びに始まります。そして、美しく着映えするシルエットを作るためのパターンメイキング、裁断や縫製といった製造プロセスを自社で一貫して行うことで、理想的なTシャツを現実化しています。
Tシャツはシンプルで普遍的なアイテムです。生地や編み方、シルエットにより大きく表情が異なるため作り手が込めるこだわりが反映されます。
アルケーのTシャツは上質な超長綿を使用し、低密度に編むことで通気性を持たせつつ、強度があり、適度に光沢のある生地に仕上げています。シルエットにもこだわり、1㎜単位での調整を繰り返し、大人の男性がスタイリッシュに着られる理想的なTシャツを追求しています。
世の中に沢山ある無地Tシャツの中で、「それでもアルケーを選んでしまう」と言わせる、違いを知る人から選ばれるブランドです。
まとめ
ハイブランドの高価なTシャツと安価なTシャツの違い、そしてハイブランドのTシャツは何が違うのかについて探ってきました。
無地のシンプルなTシャツはブランドの世界観を表現しにくいものですが、素材が良く仕立てのいいものは見た目が違います。また、着用した時のシルエットの美しさや着る人を引き立てるカッコよさを表現するパターンメイキング力に圧倒的な差があります。
そして、「実はハイブランドのTシャツを着ている」という優越感を与えてくれるのも人気の理由です。
上質なものを着るさりげないこだわりで、よりスタイリッシュな大人の着こなしを試されてはいかがでしょうか?
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