Blog
Mail magazineメルマガ登録
arkheはファッション/アート/東京のグルメやショップの情報をお届けしています。
配信頻度:月に1〜4通
日本人向けに設計された国産パンツ|人気の理由やおすすめブランドをご紹介
日本のパンツ市場の変化

https://www.twelve0492233757.com/
コーディネイトにおいてはトップスにポイントが行きがちですが、「メンズの着こなしはパンツで変わる」と言われるほど、パンツの選び方によって全体的な雰囲気が大きく変わります。
個性を演出したり、こなれ感のあるスタイリングにまとめたい時にもパンツや靴のチョイスによりブラッシュアップができます。
これまで大人の美脚パンツと言えばインコテックスを始めとしたイタリアブランドが主流で、「イタリアのパンツブランドを履いておけば間違いない」というほど支持されてきました。上質な生地を使用し、きれいで履き心地のいいスラックス、カジュアル素材を使用しても上品な仕上げを得意とするのがイタリアブランドの特徴です。
これまではそんなイタリアブランドが人気を博していましたが、今、日本のメンズパンツ市場に変化が起きています。
イタリア同様、モノ作りにおいて高い技術を持つ日本の国産メーカーのパンツブランドが増えていて、その人気はSNSなどを通じて広がっています。
いいものや、感動したものはすぐに誰かに伝えたい。そんな時代性が良いモノ作りをしているブランドを後押しし、国産ブランドに火が付いているのです。
日本発のパンツブランドが受け入れられる理由は?

https://www.houyhnhnm.jp/
今は「背景のあるモノ」「作り手が見えるモノ」に関心が寄せられている傾向から、“ファクトリーブランド”が注目されています。そして、デザイナーがモノ作りを語り、共感を受けることでブランドニーズを高めています。
例えば、「NEAT TOKYO(ニート トウキョウ)」はパンツ専門ブランドで、大きく成長しているブランドの一つです。
日本初のパンツブランドが日本人に受け入れられるのは至極当たり前のことかもしれません。何故なら、日本人の体型や好み、生活習慣、日本の四季などを一番心得ているのは日本人だからです。
イタリアのパンツが主流だった頃、裾上げによりそのパンツの美しいシルエットが壊れてしまい、残念だった経験のある人は少なくないでしょう。
欧米人と日本人は体型が全く異なります。欧米のブランドが自国をターゲットに作ったモデルを日本人が着るのには無理があると言えます。
よって、日本人の体型を理解し作られた“日本人向けのパンツ”が支持されるのはごく自然なことでしょう。「着用した時に違和感がなく、しっくりくる。」「ディスプレイと同じシルエットで履ける。」この感覚は国産ブランドならではないでしょうか。
また、先に記述したように日本には日本特有の天候があります。天候を把握した上で快適に過ごせるための生地を選ばなくてはいけません。湿度の高い時期には通気性、速乾性に富み、家庭洗濯が可能で丈夫な生地が理想です。
国産ブランドであればこのような天候にローカライズした快適性のあるパンツを作ることが出来ます。
このような点から、日本人向けに設計された国産パンツが人気となっているのです。
以下では、国産パンツで人気のあるブランドをいくつかご紹介していきましょう。
おすすめ国産パンツメーカー6選
NEAT TOKYO(ニート トウキョウ)

https://baycrews.jp/
NEAT Scotch Cheviot Tapered Pants 日本製 ¥38,500(税込)
ニートは2015年にデザイナーの西野大士氏がスタートしたパンツ専門ブランド。ニートとは英語で「きちんとした」「行儀の良い」という意味。
「トップスはTシャツ、足元はスニーカーでもパンツだけはきちんとしたものを。それだけで上品なスタイルになるから」という思いを込めて付けられました。
ニートのパンツはシンプルで余計なモノが何もないのが特徴です。フロントのツータックが着用すると縦にきれいなラインを作り出し、身長が高くない人にも配慮し、裾上げした時でも崩れないシルエットが工夫されています。
ニートのパンツの美しいシルエットを作るフロントのツータック

https://baycrews.jp/
国内外から選び抜かれた品質の良い素材を使用し、上品ながら味のあるパンツと支持されているブランドです。
ニートのパンツ発売と同時に売り切れ店が出ることもあるほど人気で、リピーターの多さで知られています。一度履けばはまってしまう、そんな履き心地の良さとコーデの精度を上げるクオリティの高さゆえでしょう。
COMOLI(コモリ)

https://loftman.co.jp/
コモリは2011年に小森啓二郎氏が立ち上げたブランドです。“すべての服の原型は欧米から生まれ、ある目的のために作られた物である”という考えのもと、今の日本の気象や、日本人の体型に合った上質でシンプルな日常着を展開しています。コモリの服はシンプルながらも名品と言われるものが多く、コモリにしか出せない存在感があり、大人のリアルクローズとして絶大な人気を誇っています。生地の風合いや特徴を引き出す素材使いの上手さに優れ、着用する程、洗濯する程に経年を楽しめる奥の深い洋服を作っています。

https://loftman.co.jp/

https://loftman.co.jp/
COMOLI ウールツータックパンツ ¥39,600(税込)
日本人の体型を研究し尽くしているゆえ、コモリのパンツはオーダーしたかのようなフィット感があると言われるほど。抜群の着用感で“ゆったりしているのにだらしなく見えない”のがコモリのパンツの最大の特徴でしょう。
CLASS(クラス)

https://loftman.co.jp/
CLASS “Karachi”スエードパンツ ¥34,560(税込)
クラスはデザイナー堀切道之氏が手掛けるブランド。2000年春夏シーズンから英国でのニット生産を始めたのがスタートで、ニットブランドを原型に2003年からアイテムを加えトータルブランドへとシフトしました。
「長く着られるシンプルなアイテムをアヴァンギャルドに、アヴァンギャルドなアイテムをリアルクロージングに」をコンセプトに、着て、見て、聞いて、触れて楽しめる服を作る個性的なブランドです。

https://loftman.co.jp/
クラスのアイコニック的な素材、ウルトラスエードシリーズ。東レが開発した本物の革のような素材を使用したウェストと裾にリブが付いたスエットパンツは機能的で着心地も抜群。
“中毒性のあるパンツ”と表現されるほど心地よく冬に手放せない一着とされる人気商品です。一見すると分かりにくいですが、脇線を作らず裾にゴムを入れて裾を丸いシルエットに仕上げています。高度なテクニックをさらりと見せ、機能性、着心地の3拍子が備わったファンタスティックなパンツがクラスの特徴です。
HATSKI(ハツキ)

https://stratobee.com/
ハツキは2016年にスタートしたデニムを中心としたブランドです。
インディゴブルーの青々した空や空、透き通った海のような自然の色彩を彷彿させる8月をテーマに展開しています。ハツキは生地作りから縫製まで全てを国産にこだわったジャパンメイドで、日本の職人による丁寧な縫製と柔らかいデニムの着心地のよさが格別だと評判です。
暮らしの中にあるあたりまえの「普段着」をコンセプトに身に付ける人をピースフルにしてくれるアイテムが並びます。

https://stratobee.com/
HATSKI 15,6オンス レギュラーテーパードデニム 日本製 ¥18,700(税込)
最近では見かけない15.6オンスの肉厚なオリジナルセルビッチデニムですが、しっかりと目を詰まらせて編みこむことで独特の柔らかさや、ぬめりを出しています。日本人の体型にあわせ、股上やヒップ周りのゆとりのバランスもよく、ワタリからテーパードをかけていくことですっきりしたシルエットを作っています。長く愛用でき、経年変化を楽しめるデニムです。
Resolute(リゾルト)

http://www.resolute.jp/
リゾルトは2010年、国産デニム業界で20年以上デザイナーを務めた林芳亨氏によって立ち上げられたデニムブランド。メイド・イン・ジャパンにこだわり、織布から染め、縫製、仕上げまでの全生産工程を西日本の中国地方、備後地区の熟練デニム職人の手によって行われています。
リゾルトのデニムは「710・711・712・713」4型のみのラインナップ。
“何年経っても手に入る理想の定番”を作り続け、履き込んで色落ちを楽しんだ後にまた、同じものが欲しいという場合に買えるデニムブランドでありたいという林氏の想いが込められています。
710モデルのデモフィッティングを行う林氏

http://www.resolute.jp/
洗うたびに毛羽立つ1960年代のデニム生地を再現した710モデル

http://www.resolute.jp/
4型のみのラインナップと言ってもウエストに対し最大8レングスが用意されているため、かなりの型数となっています。レングスが選べることで裾上げの必要がないため、一番ベストなシルエットのデニムが履ける理想を叶えています。これだけの型数を展開するのは実際には非効率で管理も容易くありません。お客様に裾上げ対応する方が断然楽なはずですが、それを選ばないのがリゾルトです。日本人の体型や悩みを熟知し、ベストなデニムを履いて欲しいというデニム愛がもたらしたものでしょう。
UNIVERSAL PRODUCTS(ユニバーサル プロダクツ)

https://www.citylights-spiral.jp/
UNIVERSAL PRODUCTS Chino Trousers ¥20,900(税込)
ユニバーサルプロダクツは東京の人気セレクトショップ「ILDK」が展開するプライベートブランドで2009年にスタートしました。
普遍的な製品で新しいスタンダードを提案するためにシーズンやトレンド、年齢を問わず上質なモノ作りを根底に、妥協を許さない製品を生み出すことを目標としているブランドです。

https://www.citylights-spiral.jp/
ブランドの代表的なアイテムに「チノパン」があります。シンプルでまさにスタンダードな作りですが、細かいパターンやディティールワークにこだわり、万人に履きやすく、すらりと美しいシルエットを実現しています。履き込むうちに出てくる経年変化も楽しめて、「気が付けば毎日のように履いてしまう」と言わせるパンツです。

https://www.citylights-spiral.jp/
着用時には見えないのですが、股下のマチ仕様により可動性が高まり、ストレートなシルエットであっても動きやすく快適に履けます。
スリムな方でも腰回りがしっかりした方でも履きやすいのが人気の要因でしょう。上品な艶とハリのある素材がワンウオッシュ加工によりこなれ感が出て独特の味を出し、ブランドのマスターピースと呼ばれるにふさわしい仕上がりとなっています。
まとめ
イタリアブランドのパンツの流れから国産パンツブランドへ需要がシフトし、支持されている理由や、人気のブランドの物づくりについて御説明してきました。大人のファッションアイテム選びにおいてはサイジングの良さ・品質・着心地が欠かせないポイントと言えます。更にはブランドの物づくりに対する「共感」やブランドのストーリーなども心を惹くでしょう。
今、国産ブランドがその実力を発揮しています。日本人の体型に合わせたブランドのパンツがどんな風に違うか、どんな風にコーデをブラッシュアップしてくれるかトライしてみてはいかがでしょうか。
関連記事
【メンズ】グレージャケット着こなしのポイントとおすすめブランド3選
中間色というのは基本的に使いやすさがあり、グレーのアイテムは便利ですよね。また、「グレー」と一口にいっても、濃淡によって雰囲気が大きく変わりますし、バリエーションの多さも魅力ですよね・ グレージャケットはカジュアルでもフ…
【リジットデニム / 生デニム 】有名産地や洗濯方法、履き方・育て方、おすすめブランドなど一挙まとめてご紹介!
リジットデニム (生デニム)とは? リジットデニムをご存知ですか? リジットデニムは、生デニムとも呼ばれますが、 “水洗いを含めて加工が施されていないデニム” を「リジットデニム」と称します。…