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日常を豊かにする妥協なきCIOTA(シオタ)のデニムとは?履き心地が追求された定番から注目モデルまで解説
代々木公園の近く、渋谷の高台にある閑静な住宅街を進んでいくと辿り着く、初の旗艦店ながら順調に客足を伸ばしているCIOTA(シオタ)のショップ。2021年10月にCIOTA TOKYO(シオタトーキョー)という名で出店されています。
ブランドのキーカラー「グレー」を基調としており、床板や試着室に至るまで内装がこだわり抜かれた特別な空間づくりからもシオタのデザイナー兼ディレクターである荒澤正和氏のブレない「モノづくり」への姿勢をしっかりと感じられます。
CIOTA(シオタ)とは?
2019AWにデビュー、デニムの生産が盛んである岡山に本拠を構え、縫製工場・生地製造販売会社、株式会社シオタが立ち上げた20〜30代の男女を中心に人気のあるアパレルブランドです。
人気のデニムのみならず、ベイカーパンツ、Tシャツやジャケット、M-65フィッシュテイルコートなど幅広い展開があり、パンツは2万円台後半でアウター類は6〜8万円ほどで購入することができます。
一番の強みは自社一貫生産であること。
原料の選別から、生地のデザイン、生地織り、洋服のデザイン、縫製仕様の考案、縫製まで、洋服作りにおけるすべての工程を自社で行っています。良質な生地だからこそ着心地が良く、シンプルなデザインが活かされ、瞬く間に幅広い世代に愛されるブランドになりました。
CIOTAデニムの特徴01. 履き心地の良さ
シオタでは全てのコットンアイテムに、すべて自社開発されたオリジナル生地を使用しています。
シオタのデニムには緯糸(よこいと)に使われています。
生地の原料は世界的にも希少価値が高い最高級の超長繊細綿、「スビンコットン」。
インド南部のみで栽培されたスビンコットンは、シルクのような光沢とカシミアにも劣らない肌触りの良さが魅力。
超長繊細綿と言われる長く細い繊維は、羽毛が少なく滑らかな生地を作り出すことができるのだそう。
デニムを穿きたいけど、硬い、ごわつきが苦手だという方はデニムに対する価値観が変わる一本となるかもしれません。
もともとディレクターの荒澤さんは「ジーンズは作らなくても良い」と考えていましたが、自社工場でのサンプルがあがってきた際にそのクオリティの高さに驚き、履き心地の良さを追求し、高級なスビンコットンを使用したデニムを作ることを決めたのだそう。
CIOTAデニムの特徴02.シルエット
シオタの一番人気であるストレートデニムは、キュッと絞られたウエストから一度膨らみ、緩やかに裾へと細くなっていくようなシルエットで、70年代のヴィンテージデニムをイメージして作られています。
【モデル別】CIOTAのデニム
シオタデニムのアイコン「Straight 5 Pocket Pants」
中でも人気なのはこちら、本藍染めのダークブルー。股上は丁度良い深さ、程よい太さのワタリから裾にかけてストンと落ちるスマートなシルエット。加工をくわえたミディアムダークブルーやライトブルー、同モデルの中では6000円ほどお手頃なライトグレーなどカラーは全7展開で、いずれも旧式力織機(シャトル織機)でセルビッチデニムに仕上げられています。
サイズは29〜35までの7サイズから選ぶことが出来ます。
ごわつきのない柔らかい生地ですが、ダークブルーと比べてミディアムブラックの方が「若干」硬めだったりと、カラーによって異なる生地の個性がありそうです。
2021年AWの展開からは職人による「わざとらしくない」「CIOTAらしい」ダメージ加工が施されるようになり、更に生地がアップデートされました。腿に付くシワ「ヒゲ」や 膝裏に付くシワ「ハチノス」など、濃淡がくっきりとしているような、男くさくカジュアルな加工ではなく、 クリーンで上品な色落ちが自然に表現された美しい加工です。
緩やかなテーパードシルエットTapered 5 Pocket Pants
膝から裾にかけて緩やかに細くなるテーパードモデルは、1970年代のヴィンテージジーンズをサンプリングしています。ファスナーは42TALON、ポケット裏はシングルステッチ、バックポケットの形はやや細長い作り。
先ほどのストレートデニムと同じカラーとサイズ展開です。
カラーはライトブルーなど淡い色ですと夏でも重い印象になりませんし、ミディアムブラックで更に上品に見せて白シャツ+レザーのサンダルでバランス良くカジュアルダウンするなど、生地の質の高さと計算されたシルエットによってどの色を選んでも、サイズアップしても野暮ったくなりません。
一番オススメしたい「Wide Tapered 5 Pocket Pants」
2021年AWシーズンに出たばかりの新作。ヴィンテージのリーバイスデニムのコレクターでもあるデザイナーならではでしょうか?550モデルを彷彿とさせるシルエットです。
よりリラックス感がありながらどこか品を感じる、これまでのストレートやテーパードモデルとはまた違った太めの作りになっており、すっかり定番となったルーズ感のあるトップスとも相性が良いでしょう。こちらは従来のモデルと比べてレングスが短いので、フルレングスで履いても良いですし、折り返す場合には3cmくらいを目安にするとバランス良く履くことができます。
もっとワイドなシルエットを楽しみたい方は、更にサイズを上げてもOK。ブルーデニムはタテ糸に合成インディゴを使用したムラ糸、ブラックとグレーデニムはタテ糸に硫化染料によるロープ染色の中白糸を使用。どちらも旧式力織機(シャトル織機)でセルビッチデニムに仕上げています。カラー、サイズ展開はストレート、テーパードと共通の7カラー、7サイズ展開です。
CIOTAデニムのサイズ選び
「ジャストサイズではなく1〜2サイズアップ」とディレクターの荒澤さんは自身のインスタグラムにて推奨されています。シオタのデニムはレングスが長めであることも特徴のひとつですが、テーパードがかかったシルエットのモデルですと裾をためて履いてもサイズアップや靴選びによって裾を擦ってしまう心配もなさそうです。
初のオンリーショップ「CIOTA TOKYO」
冒頭でもご紹介しましたが、2021年10月には東京・代々木上原にシオタ初の旗艦店「CIOTA TOKYO」がオープンしました。
オープン当時は予約制でしたが、現在では不要になりふらっと立ち寄りやすくなりました。床は水晶でできていて、壁と天井までブランドカラーであるグレーのグラデーションで構成されています。
細部までこだわられた妥協のない店内は勿論、温かく迎え入れてくれ、丁寧なスタッフよる接客も魅力です。オンラインでは知ることが出来ないこともゆっくりと聞かせてもらえるかもしれませんね。客層については8割方は男性だそうですが、レディースアイテムも多数取り扱いがあり女性でも見応えがあります。
CIOTA TOKYO
住所:〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町23-11
定休日:なし
Instagram: @ciota_tokyo
URL:https://shop.ciota.jp/
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